岡山の県北、昔の街のたたずまいを今に残す、とってもほんわかする街、真庭市勝山町。そこに老舗の造り酒屋「御前酒(ごぜんしゅ)」の「辻本店」がある。今日はその御前酒のファンが組織する「御前酒クラブ」の第27回目の企画として私のパンフルートのパフォーマンスを披露させてもらった。50名ほどの参加者、家族参加の方もいらっしゃり、下は4歳から上はシルバー世代の方まで、まさに老若男女といった年齢構成のみなさんの前で30分間、ステージをつとめさせていただいた。演奏は「星に願いを」「コンドルは飛んでいく」「女歌メドレー:うれしいひな祭り、思いでのアルバム、宵待ち草、花嫁人形、かあさんの歌」「勝山の町をイメージして:村祭り、おさるのかごや、あんたがたどこさ、通りゃんせ」「瀬戸の花嫁(歌とパンフルート)」30分間で、ラストの曲以外は無伴奏のパンフルートのみの演奏だったが、みなさん実に集中して演奏を聴いてくださり、「かあさんの歌」の演奏のときには、聴きながら涙を流していらっしゃる人もいて・・・実はこの曲は奏者の私もいつも涙が出てしまうのである。笑いあり、涙あり・・・奏者の私も含めて「温かい気持になれた」ステージが出来た。とてもうれしい!!
夕方前からは、場所を酒蔵のそばに移し、おいしい料理と御前酒の酒宴。何人もの人が、私のパンフルートの音出しに挑戦してくれて・・・これまたすごくうれしい!!
「憂さ晴らしのお酒」「悲しい酒」「祝い酒」「付き合い酒」「一人酒」・・・・。お酒、特に日本酒の飲み方(シチュエーション)には色々あるが、今回は温かい料理と、温かい『備前の風』の音色と、温かい人達の心、昔の町並みと・・・それらを「日本酒がつないでいるんだな」というのをほんとに実感させられた。本来のお酒の姿をはじめて知ることができたといっても過言ではない。
屋外での酒宴だったが、そこで「朧月夜(季節はずれだが)」など、懐かしい曲を何曲か披露させてもらった。これがまた、『備前の風』の音色が酒宴の場でも合うんだな―!! ちびっ子たちのためには「散歩」「ちびまるこちゃん」を演奏、みんな大喜びで踊って歌い・・・、こっちも大喜びさ!!
酒宴の席にはなんと、真庭市長までいらっしゃり、勝山の町のクラフト作家のみなさんと『備前の風』の合作構想まで持ちあがり、何だか新たな動きが起こりそう。
「辻本店」の社長もステージをご覧になり、この上ない評価をいただき恐縮するばかりである。ここの娘さんは現在、なんと杜氏の修行中。(またかわいんだなー)次期社長の息子さん、この人がまた本当にイケメンなんだよなー。御前酒に興味を持たれた方は是非ホームページをチェックしてほしいものである。勝山の町に乾杯!御前酒のみなさんに乾杯!そして晩秋の平和な一日に乾杯!!