今日無事「エーゲ海フェスティバル」のステージを務めることが出来た。しかし、大変な一日だった。実は、昨日の朝もそうだったのだが、今朝起きて右腰から背中の下の方にかけて、鈍痛(どんつう)が感じられていた。その痛みは、時間がたつに連れて、どんどん増していき、会場での9時からのリハーサルを終えたころには、かなり激しいものになっていた。この痛みは、間違いなく「結石」の痛みである。腎臓で出来た結石が尿道に入る辺りでの引っかかりの痛みである。30代後半から、忙しさのあまり夕食を深夜11時頃とったりする日が続いてしまうと、尿道結石が出来てしまう体質になってしまった。要は、無理がたたると発症する、私の持病とも言える。そう言えば6月に行ったコンサートの前前日にも、結石の痛みのため、病院に転がり込んだことがあった。今回はなんとステージの直前である。最悪は、痛みのためまともにステージを務められないかもしれない。「まずいぞー」
 リハーサルを終えたその足で牛窓のメインストリートに徒歩で出て、地元の人に薬局の場所を聞き、歩いて向ったのであった。いやな予感はしていたが、薬局はお休みであった。どんどん痛みは増すばかりである。やっとの思いで入った小さなスーパーで、シップぐらいは手に入るかなと思い、聞いてみたが、レジのご主人はないといった。困っている私を見かねてか、事情を聞いてくれ「それならカイロを貼って、温めたらどんなんでー(いいんじゃないかい)」と言ってくれ、最後の頼みに「使い捨てカイロ」を購入した。スーパーのご主人、本当にありがとうです。
 使い捨てのカイロを貼ったのが良かったのか、薬局まで歩いた1.5kmのウォーキングが良かったのか、お昼頃には何とか痛みが治まって、無事演奏が出来たのである。
 ここのところ、安定した演奏とステージングが出きるようになったが、演奏以外のところで苦労することが多い。でも、見ず知らずの私に地元の人達は優しく手を貸してくれるのである。まだまだ、この日本、捨てたもんじゃないなー、と偉そうながら、つくづく嬉しくなるのである。
 会場には私の支援者のひとりTさんや施設でピアノ伴奏をつけてくれる、Yさんなどなど知り合いの人々も多く来てくれていた。Tさんは私のステージ中、私のプロモーションチラシを会場で配布してくれた。本当に助かりました。Yさん曰く「今回はプロの音響さんがついていたので、音がとても良く響いてましたよ。」とおほめの言葉。彼女のピアノに合わせて、演奏できたらナーとその時、心の中では独り言を言っていた。
 60枚ほど用意していたチラシはあっという間になくなってしまった。その上、夕方には『備前の風』20管×2本の注文が電話で入ってくるなど。「結構みなさんに、評価してもらえたのかも…」という思いがした。
 明朝も鈍痛がしたら、病院に行きたいところだが…今週はずっと予定が入っているため行けそうにない。やっぱり何もかもひとりでやろうとする限界を、ほんの少し感じる今日この頃である。
 それにしても私の日記はパンフルートそのもののこと以外の話ばかりの気がするナー。こんなんでいいのかナー。毎日約50人の人が私のHPを訪れてくれている。毎日ほぼこの人数に近い人が訪れていると言うことはリピーターがほとんどであろう。つまり、風の音日記を毎日チェックしている人が全国に50人近くいるということであろう。その方たちに伺います。もっと演奏にスポットを当てた方がいいでしょうか、製作者としての日記もあった方がいいでしょうか。それともこのままの感じでいいでしょうか。ご意見コメントを多くの方からいただければ幸いの極みです。