今日の午前10時から11時ごろまで、私は工房で、のた打ち回っていた。またまた結石の痛みである。今度は下腹部近辺の痛みなので、おそらくレントゲンに映った、膀胱手前の尿道の石が動き出したのだと推測できる。辛抱できず痛み止めを飲んで20分後、すっと痛みが引いていった。薬の効果にしては、早過ぎるので、おさらく石が膀胱の中に落ちたのであろう。生々しい実況報告で…恐縮です。
 明日の、鳥取のお寺での演奏に影響が出なかったら良いのだが…。明日は午前中、小学校の学習発表会を見に行く。長男のパンフルート演奏に期待大と不安少々である。長女は体育館で学年全員による合唱&合奏&ボイスパフォーマンスである。二人ともdo your best である。それを見てから、昼に車で鳥取に向けて出発。峠で雪に見まわれなければ良いのであるが。そしてお寺で「灯篭点火」などのいろんな場面で、『備前の風』のパフォーマンスを披露する予定。今回はお琴の師範も出演され、2曲ばかりセッションさせていただくことになっている。はじめて尽くしの明日の演奏である。
 今日一番驚いたこと、それはお昼にかかった一本の電話であった。受話器の向こうの男性曰く「新潟に住んでいるが、某ネットショップ(私が商品を卸している、楽器専門ネットショップ)で『備前の風』の初期モデルを購入した。その音色を大層気に入り、ネットで調べたところ、モデルチェンジをした事を知って電話した。」とのことである。この方は、フランスのパンフルート・トップメーカーや、韓国メーカーのパンフルートもお持ちで、耳は肥えていらっしゃる様子。そんな人から「あなたの作るパンフルートは、艶っぽい(つやっぽい)音色がする。」との評価をいただいた。若い人にもわかるように言うとすれば…「音色がセクシー」ということか?いずれにしろ、『備前の風』を気に入っていただき、低音部を増やした特注モデルは作れるか、との質問の電話であった。快くお引受して、先方からの詳しい注文内容がかかれた手紙を待つことになった。昨日は石川県からの注文が入り、ちょっと前には、九州からも…。そしてついに新潟からも注文が入った。それも特注である。不安だらけの「にわかクラフトマン」にとってそれらの注文は本当に私を勇気付けてくれる。『備前の風』前線が岡山から、日本の北と南に同時に延びていくような感じがして嬉しい限りである。
 振りかえってみると、『備前の風』注文の男女比はちょうど半々、年齢層で多いのは私と同じ40代から50代と言ったところである。これからももっともっと多くの人に知っていただき、挑戦してもらえるよう、奇跡の石じゃなくて…奇跡の楽器になるよう頑張るつもりだ。
 明日は鳥取泊のため「日記」はお休みです…新聞の休刊のお知らせみたい…