鳥取の由緒ある山寺、「清徳寺」で朝を迎え、昨日盛り上がった、囲炉裏端で朝食をいただき、岡山に戻ることとした。出発直前に「お寺のお札」「地元の野菜」「甘茶」「日本海で捕れたするめイカの一夜干」… 地元のお土産をたくさんいただき、なんだか「里帰り」した息子が都会に戻る時のような気分になってしまった。清徳寺のみなさんありがとうございました。
 車を飛ばし…、でもやっぱり岡山までは3時間半かかってしまったが、無事帰宅。昼食を子供たちととるやいなや、私の母校「岡山県立岡山朝日高等学校」の「母校交流フェスティバル」に向う。夕方からは近くの会場で懇親会が執り行なわれた。わたしの学年は昨年が当番幹事だった関係もあって、懇親会にも多くの懐かしい顔が訪れていたが、今年は顔見知りが少なかったのが少々残念ではあった。
 でもびっくりである。会場外の廊下で話している女性、どこかで見覚えがある… 。そうだ、私がサラリーマンを辞めるきっかけになった病気の治療にあたって下さった。先生ではないか。なんと、先輩であったとは…。念のため名札を確認、「こいつは何をしてるんだ」と驚いた表情の先生に事情を説明し、ご挨拶とお礼を申し上げた。何年振りかの再会をこんな場所で果すとは…。何だか熱いものを感じた私は、その勢いを借りて、同窓会理事長にこの会場での『備前の風』の演奏の許しを請い、そして演奏するに至ったのであった。個人的には「仰げば尊し」をみなさんと大合唱したかったのであるが…その後、応援団が登場して、校歌を斉唱するので、別の曲に変更、脈絡はないが、皆が知ってる、懐かしい曲との事だったので、「瀬戸の花嫁」をパンフルートのみで演奏した。少々酒酔い状態であったが、頑張って演奏。会場の多くの方が(特に女性陣が)一緒に歌ってくださったことに感謝である。演奏終了後、何人もの人が私のところに、チラシをもらいに来てくれたのも、とっても嬉しかった。「全学年同窓会とも言える行事の懇親会で演奏を請うという売名行為の無礼にも皆さんは温かく迎え入れてくれた」。会場の窓から見える外はすでに夜景色である。しとしとと冷たい雨が冬目前を感じさせていたが、私の心は昨日・今日ととってもあたたかままであった。みなさんありがとう。