ここの所、公私共にバタバタして、日記を書き込むことが出来なかった。そのため、何人もの方から「無事で生きているか」安否を気遣う、メールや電話をいただいた。有り難いことである。日記を書いたいなかった間に「教会での演奏決定」や「行商&パフォーマンスツアーin京阪神を12月中旬に敢行」などのトピックスもあったが、後日記述することにする。今日は、夜に工房にお客さまが来られた。私のパンフルートを買ってくださった女性である。工房で直接受け取りついでに、ミニレッスンも受けられればとのことなので、お招きした次第である。製作したパンフルートをお渡しすると、少女の様に喜んでくれて…作り手冥利に尽きる瞬間であった。それからミニレッスンの開始。まずは持ち方からと、少しずつ教えていこうとするが…どんどん吹こうと挑戦していく彼女。いろいろアドバイスするが、半分は聞こえてないくらいに、演奏挑戦に夢中になっている様子である。こんなタイプの生徒ははじめてであった。それがどうだろう、パンフルートを吹くのははじめてで、まともな音すら出ていなかったのに、どんどんコツをつかんで、1時間後には半音の入った曲まで吹けるようになってしまったではないか。楽器経験はあるとの事だが、この女性は天性の「感の良さ」があるように感じられた。初心者が1時間もパンフルートをぶっ続けで吹くと、過呼吸か酸欠で頭がふらふらするようなものだが、彼女は平気な様子である。きっと彼女と『備前の風』の相性が合ったんだろうなと、今になって思われる。岡山にまたひとり、パンフルート愛好家が増えた。嬉しい限りである。