今日は午前中工房にお客様がいらっしゃった。ご注文いただいたパンフルートの引渡し&ミニレッスンである。ただ引渡しするだけではなく、乾燥中の竹や、炎で油抜きすると竹がどのように変化するかや、製作の工程を包み隠さず、すべてお教えして、いつも楽器をお渡ししている。楽器やさんの棚に並んでいる楽器たちも、その製作の様子がもしわかれば、より愛着がわいてくるものだろうと私は思う。
 お渡しして、5分で「カエルの合唱」が吹けたのには少々驚かされた。この方は10月に演奏させてもらった「御前酒クラブ」のメンバーの方で、アロママッサージと香のクラフトのお店「健康の森」を開いていらっしゃる。10年以上の看護師の経験を持ち、医療とアロマの知識に裏づけされたお店の営業ないようなのである。私と物の考え方が似ているというか、感性が似ているというか…。お話していると、暖かいパンフルートの演奏を聴いているような、心地よい気分でいられるのである。興味がある方は是非彼女のHPを覗いてみてほしい。
 さて、本日を工房での仕事納めにしようと思う。年内はもう少し予定があるのであるが、楽器作りは今日までとする。
 HPを作ったおかげで、全国から注文が入って来る様にはなったが、HPからの注文が一段落ついた観がある。確かに、パンフルートや『備前の風』や私の名前で検索すると、このHPが検索上位に出てくるようになって、嬉しい限りなのであるが、まだまだ、「パンフルート」という言葉自体を知らない人のほうが圧倒的に多いわけで、そんな人達やPCが周りにない人にとって、『備前の風』を知ってもらうには、メディアやコンサートや… とにかく演奏を聴いてもらうしか方法はないのである。
 来年2月には四国本島での初コンサートが実現することになった。当面の目標は「ちくわ笛」より知名度を上げること。