昨年の6月から練習を開始したプロジェクトの発表会である。本格的に声楽を学ばれた方々から、初挑戦の人まで。そして年齢も中学生からナイスミドル(?)まで、実にバラエティに富んだ、メンバー構成であった。昨年6月のジョイントコンサートでコーラスの指導をされていたK先生のお誘いで、参加させてもらったのであるが、なかなか練習に参加することができず、半ば「幽霊部員」状態であったが、メンバーのみなさんは快く私を受け入れてくださったことには、感謝に尽きる思いである。
声楽経験のない私ではあったが、呼吸の大切さ、そして「大きな声と響く(遠くに届く)声は違う」ことに、この年にして、気づき、たくさんのヒントを今回のプロジェクトからもらうことができたと痛感している。「気持ちを伝えたいがために、声を作る傾向」があった私にとって、作れば作るほど、体は固くなり、結局聞き手に届かない声になってしまっていたのである。自分の声で、自分の呼吸で歌う。本当の歌はそれだけで充分相手の耳に、相手の心に響くのである。
「歌う」ということに対して、掘り下げてここまで真剣に考えたのは、もしかしたら生れて始めたかもしれない。真剣に歌うことに取り組んでいる人達が回りにたくさんいたことに感謝である。私の今のパンフルートの演奏・表現は99%、自分の歌い方の延長線上にあるといっていい。この8ヶ月の(途中かなり欠席しちゃったけど)経験を、パンフルートの演奏にも活かして、更なる磨きをかけていきたいと思う。
 またまた、かなり固い文章になってしまったが…。今、悔やまれることとしては、「南京楼」での中華の打ち上げに参加できなかったことである。
 ボイパのみんなに改めて、感謝である。