数日前、工房に天使が引っ越してきた。というのも先日、家族で倉敷市の美観地区に行った時、昨年から気になっていた店にまた立寄ったのである。店の名前は覚えていないが、一年中クリスマス関連の飾りや置物を売っている、とてもユニークなお店である。家族はそうでもないのであるが、私はその店の中にいるだけでとっても幸せになれるので、しょっちゅう顔を覗かせていたのである。ヨーロッパで買い付けしてきた商品も数多く置かれ、本格的なのである。そして昨年私はその店で「パンフルートを吹く天使」の像を見つけたのであった。決して高い商品ではないのであるが、大の大人の男が買うものでもないよなー、という思いから、買わずにいたのである。でも今回、誰にも買われていない事を知り、「これは私が買うべきものなのだ」と心に決め、ついに購入したのであった。お店の方曰く「ヨーロッパで買い付けしてきた商品なので、なかなか日本にはないものですよ。」との嬉しいお言葉。

 天使は今、私の工房の机の上に座って、私がパンフルートを作るのを楽しそうに覗きこんでいるのである。そんな天使からのプレゼントなのか、今日素敵な出会いがあった。

 今日夕方、また美観地区に行った。3月31日の三宅商店でのコンサートの告知も兼ねて、倉敷ケーブルテレビのロケ番組に出演・演奏したのである。ロケ終了後、まっすぐ帰るつもりだったが、今美観地区は「春宵あかり」というライトアップのイベント期間中だという事を知り、ふらりと美観地区に入っていったのであった。すると、通りの一角で…。

 「ライア」のストリートパフォーマンスがなされていたのであった。「千と千尋の〜」のテーマ曲で注目を浴びた楽器であるが、生の演奏をはじめて目にしたのであった。その優しい音色、そしてライアにあわせて歌われる「包み込まれるような」優しさいっぱいの歌…。一目ボレである。演奏終了後、CDを買わせていただき自己紹介したところ、先方もパンフルート吹きの私の事を知っており、会いたかったとのうれしいお返事で、びっくりであった。お名前は藤本美智子さんとおっしゃり、なんと住んでられるところが、私の自宅から車で15分ほどのところだと聞いて、二度びっくりであった。この週末は、私は関西に、そして藤本さんは来週から1週間ほど九州に行かれるとのことなので、あらためてお会いできるのは、4月に入ってからになりそうだが、ジョイントできたらいいナーと思うのである。ライアとパンフルート… 何だか楽しみである。「工房の天使に感謝!」である。

パンフルートを吹く天使
ライア