先週の土曜日、奈良まで行ってきた。私が十三年前まで働いていた、ラボ教育センターでお世話になった先生(テューター)の25周年の発表会をお祝い方々、観に行かせてもらったのである。ラボとは幼児から大学生年代までの縦長の年齢層の子供たちが遊びや舞台表現などを通して、楽しみながら英語を身につけていくという画期的な方法をとっている、全国規模の英語教育組織である。今の私のステージング、特にMCのベースになる部分は、この時の事務局員としての経験が活かされているといっても過言でないのである。十三年前にタイムスリップした気持ちで、岡山に帰ってきたのである。行ってよかった。 
 ところが、十三年前と明らかに違うのが私の体力であった。ここのところのオーバーワークも原因だろうが、26日からダウンしてしまったのである。結構本格的に寝こんでしまった。インフルエンザだったら31日のコンサートができないかもしれない…。病院で診察してもらったところ、インフルエンザではないとのことで、一安心。気管支炎とのこと。すると、そこになりを潜めていた「花粉症」の襲来が… 泣きっ面に蜂とはこのことである。つまり風邪の症状と花粉症の症状のダブルパンチな訳である。「ほんとうにしんどかった。」昨日も何とか練習しようとパンフルートを吹いてはみたものの、2〜3小節吹いただけで、くらくらするのである。これはかなり困った問題だ。
 ただなんとか今日は工房まで車で行けて、半日練習してみたが、何とか演奏は出来るまでに復活したので、ほっと胸をなでおろしたのであった。しかし、予想ガイにミストーンが多かったのである。何とか明日の日中に、完全なものに仕上げて、夜のコンサートに出演しなくてはならないぞ。父の母校関西高校の近年の「魔の終盤」に負けない、今回の「集中力」を見習って、おじさんも明日、「決戦の日」を頑張るのである。
 この1週間、つらいことばかりかというと、そうでもなかった。詳しくはまだ発表できないが、私の憧れの舞台「倉敷市民会館のステージ」にひとりで立てることが今日決定したのであった。学生のころ、TOTOや山下達郎さんの演奏を観た、あのステージ、社会人になってからは、佐渡島以外の地で「鼓童(こどう)」を観た思い出のステージである。そこに、たったひとりであるが、演奏させてもらえるのである。嬉しさのあまり、病気も吹き飛んでしまうぜい!!
 明日のステージでは「日本赤十字社」から募金箱を借りて、能登半島地震に関わる募金を募ろうとも思っている。それから東日本を中心に活躍中の
「パン・デ・デュー」
の応援PRもしようと考えている。それにパンフルートの作り方などもMCで説明してみようとも思っている。私のステージはパンフルートの演奏以外のプラスアルファーがいろいろあっていつも忙しいのである。でも明日も楽しい一時が会場のみなさんと過ごせると思うと、遠足前の子供のようにわくわくして眠れなくなるのである。
 そうそう、工房の同居人「パンフルートを吹く天使」も明日、ステージデビューさせるつもりでもある。ただ、彼とはデュエットは出来ないが…。