倉敷の美観地区という最高のロケーションの中、古民家を見事に再生利用した三宅商店で夜のコンサートを行った。今回ほど、演奏前に緊張したのははじめてである。体温調節がうまく出来ていないのか…演奏前にして汗びっしょりになってしまっていた。緊張のせいだけではない。そこで上半身Tシャツ姿になろうとしたら、なんとそのむねには「WE  LOVE  NAOSHIMA」のかわいらしいロゴが入っていたのであった。倉敷で直島の宣伝か?相変わらず、何かが抜けているぜい!
 しかし演奏を始めてしまえば、いつもの「パンフルート大好き」の自分がそこにいたのであった。しかし、薬のせいであろうか…少々ぼーっとしていて… コンサートのMCで自分が何をしゃべったのか、ほとんど覚えていないのである。こんなことも初めてである。
気がつけば午後9時になっていた。コンサート開始が午後7時からだったので、ざっと2時間たっていたのである。もし時計に気がついていなければ、あと1時間は演奏しているであろう。今回観に来て下さったお客様の温かさが、ステージでの心地よさをもたらして、私に時間を忘れさせたのであろう。
 パフォーマーサイドからの反省点がいくつもあるコンサートとなったが、多くの方に喜んでいただけたようである。能登半島地震に関連した話しから、赤十字から借りてきた募金箱に多くの方が善意のお金を入れてくださった。ありがたいかぎりである。そして、『備前の風』も4本も注文が入ったのである。
 FM岡山で私を応援してくださる森田恵子さんやIさん、Mr.DJの牛島さん…『備前の風』を吹き始めてから、知り合い応援くださっている多くの方が会場にいらしていることがわかり、とても嬉しかった。みなさんとゆっくりお話もしたかったのであるが、なかなか時間もなく…お越しくださったみなさま本当にありがとうございました。