HP上で告知しなかったが、実は7月11日夕方からジョイントコンサートを行った。場所は神奈川県川崎市にある
イタリアンレストラン「いな田(いなた)」。
今回の演奏は関東エリアで行う、事実上の初ステージであった。さらにもうひとつ初めてのことがある。
 それは「朗読」とのジョイントコンサートということである。今春、岡山の後楽園で紙芝居にBGMをつけたことはあった。また、朗読とのコラボレーションを多くの方からお声かけいただいていたが、今回が初となったのである。では、なんの朗読か?それは「相田みつを」「金子みすゞ」「長田弘」「谷川俊太郎」といった方たちの詩の朗読なのである。
 では、だれが朗読してくださったのか?それはまず、このイタリアンレストランのオーナーであるKさん(女性)。そして今回のジョイントコンサートの機会が生まれるにあたっての、重要なキーマンMさん(男性)、このお二人による朗読とのコラボレーションになったのである。実はKさんは、私がNHKの全国放送ラジオに出演した際、偶然にもそれを聴いてくださっていたのである。
 そもそも、私がNHKの全国放送ラジオに出られ、全国のリスナーの方にパンフルート『備前の風』とパンフルーティスト「今井 勉」の誕生秘話を、そして『備前の風』の音色を聴いてもらえたことも、Mさんがいなかったら実現しなかったことなのである。そして今回、特別ゲストに国際的ソプラノ歌手のAさんが、飛び入り(?)してくださるという嬉しいハプニングもあったのである。なんとそのAさんも、私のNHKでの演奏を聴いてくださっていたとのことなのである。「あの時は、パンフルートの笛の音に心を鷲づかみされたわ!」とAさんからも嬉しい賛辞をいただいた。さて、今回の「パンフルートと朗読の会」が行われることになったきっかけは、Kさんの「今井さんのパンフルートの音色をマイクを通してではなく、是非生で聴いてみたいわ」という一言からだったそうである。… それにしてもさっきから、いろんなアルファベットが飛び交っている。実はイニシャルトークさせてもらっている皆さんは、有名人の方ばかりで、本当は名前を列記したいところなのだが… 「虎の威を借るブログ」と思われたくないので… それではこの辺でコンサートの内容を簡単に記しておこう。
 ファンタジー映画を彷彿とさせるオープニング演奏。そしてKさんによるごあいさつ。
童謡唱歌を数曲ずつ演奏し、その間にMさんと私のトークコーナーがあったり、そして詩の朗読も入って来る。短編の詩作品をいくつかまるで組曲のように、また長文の詩も。いくつかの詩には、即興でパンフルートのBGMをつけさせていただいた。アメージング・グレイスなどの演奏も含めて、10数曲演奏させていただいた。最後はソプラノ歌手Aさんの歌で花を添えていただき、Aさんとパンフルートと会場のみなさんとで「ふるさと」の大合唱でステージは無事終了した。アンコールの声に応えて、SMAPの曲を演奏すると、オーナーのKさんは、超・超喜んでくださった。実は彼女にとってはサプライズ演奏だったのである。
 なんだか、私の目の前にあった大きな扉が今開いたような心持である。この扉は、私が押し開いたのではなく、内側の誰かが開けてくれたのか… 目に見えない力が開けてくれたのか。今確かに言えることは、その扉の前で私は一心不乱に、でも丁寧に、一息一息空中に置くように、笛を吹きつづけただけである。すると目の前の石で出来た大きな扉が、ゆっくりと開いてきた。「開けごま!」の呪文を唱えるという近道を知らなくても… 
 でも、ここで浮き足立っちゃあ、いかんのだなー。今まで通り、心の中に姿見の鏡を置いて、自分をしっかり見つめながら、自分の息で、自分の音を出すのである。精進、精進!!
 そうそう、忘れちゃならない!!イタリアンレストラン「いな田」でステージ終了後、会場のみなさんと一緒にいただいたディナーの美味いこと、美味いこと。私は味の表現が美味く出来ないが… 「心や身体が疲れている」という方、是非一度いってみられることをお薦めする。まずはHPを覗いてみては…?