今、この文章は、大阪コンサートの帰りに電車の中で作成している。

 和泉市の「大阪府立弥生文化博物館」でのロビーコンサート。ロビーコンサートといっても、お客様は250人近くの方がコンサートを聴きにお越しになられた。吹き抜けロビーの2階から見下ろす形でご覧いただいた方々も多くいらしたし、どうしても会場に入りきれなかったお客様は中継の大型モニターで少し離れた場所からご覧いただくことにもなった。 文字通りの「超満員」である。

 「すごいぞこれはー」 記念すべき本格コンサートの大阪デビューであるから、緊張もするところである。緊張して体が固くなってしまうと、思い通りに全身を動かせなくなってしまい、まずい演奏になってしまう可能性があるのがパンフルートである。しかし会場にお越しいただいたお客様の「岡山からはるばるお越しいただいて、どうもありがとう。さあ、素敵な音色を聴かせておくれ」と言わんばかりの温かいオーラを終始感じることができたので、等身大で、精神的にも安定した状態で演奏することができた。演奏もトークもお客様に大変喜んでいただけたようである。

 一時間半の予定が、結局二時間近くになってしまって…演奏曲は八角園舎の時とほとんど変わりないので、演奏の合間のしゃべりが20分多かった計算になる。よくしゃべり、よく吹きつづけたものである。

 今、赤穂駅を最終の電車で出発したところである。晩御飯は大阪駅のカツカレーと姫路駅の「えきそば」である。気がつけば大阪からの帰りはいつもこれを食べているような気がする。この定番ディナーをこれから何回も食べそうな気もする。  この分だと自宅につくのは23時ころになりそうだ。