トップページに、最新情報として掲載しているが(携帯の方は、ご覧になれないかもしれないが)、現在CDの制作にとりかかっている。前作の録音から一年半は経つが、そろそろ現時点での自分の音を記録として残したいという思いが、強くなってきたのである。コンサート会場でのお客様からのCD第2弾を待ち望む声も聴かれるようになってきている。
 しかし前作のように「本格的な」CDを作る予算は、はっきり言って…ない。そんな時、ふと考えたのが「もしかしたら、今持っている手持ちの音響器材でCDが作れるのではないか」ということである。前作のように本格的な音楽スタジオや、ピアノとの競演の曲では、岡山市の山陽女子高校の音楽ホールを借り切って録音したのであるが… パンフルートのみのソロ演奏であれば、『備前の風』の工房でも録音できるのではないか。そんな思いからスタートしてみると、クリアーしなければならない問題が次から次へと現れるが、確実に「CD完成」に近づいていると言える。
 だが、いろいろ足らないところは、正直ある。総じて、「プロのCD」としてのクオリティー度は、満足いくほど高いものとは言えないかもしれない。文字通り簡素な「手作りCD」と言ったところである。
 しかしこんな条件だから出きる事もある。本作品には前作になかった私の「歌」そして「オリジナル曲」、それに随所に散りばめた「即興的特殊奏法」が幻想的な雰囲気を醸し出している。今の私だから出来る音楽アルバムである。もしかしたら、こんなCDは世界でも私だけしか作っていないかもしれない。そんな気もするのである。まさに私が普段やっている「パンフルートのソロコンサート」そのものに近いCDが出来あがりそうである。ちなみに、評判の「おもしろMC(トーク)」までは収録はしないが…。
 価格も前作よりも1,000円も安い1,500円にしようと思っている。このCDがきっかけになって、多くの人に私のパンフルートの音色を知ってもらえたらいいなと思うのである。
 そして、実はもうひとつ準備していることがある。それはしばらくHP上でも「シャッター」を閉めたまま、つまりは休止状態にしていたオリジナル・ワンマン・ハンドメイド・パンフルート『備前の風』の、楽器製作再開に向けての動きなのである。おそらく本格的な再開は来年以降になると思うが、今から少しずつ準備を進めていこうとしているのである。
 今月27日には満45歳になる。でも『備前の風』が誕生してまだ4年少々、つまりパンフルーティストの今井 勉はまだ4歳なのである。成長するのである。はい。