また随分、日記の間隔があいてしまった。この間にも、いろんな出来事が起きている。
パンフルートの楽器製作作業には、もうすでに入っている。2年前に注文を受けたものもまだ残っていたので、それを何とか年内に完成させて、2010年から本格的に『備前の風』楽器製作を再開させたい。しかし、この製作ペースで行くと、秋の中ごろには材料の女竹が、なくなる恐れもある。そこで10月の中旬には、大分県に竹の仕入れに行こうかと、今予定を組んでいるところである。
 10月25日には兵庫県三木市で行われる「三木山フォルクローレ音楽祭」にいくつもりである。今年は出演も出店もしないが、韓国製のパンフルートの販売に協力してくださっているLOBOさんが出店されるとのことなので、その応援に行こうかと考えている。私に出来る応援は、「店頭でのデモ演奏」や「パンフルート体験教室」くらいのことであろうか。念のため私の2種類のCDもある程度持っていくことにしよう。春に予定されていたのだが、インフルエンザ騒動で10月に延期になってしまったのである。しかしまた、インフルエンザの影響を受けるのでは、といった懸念もなきにしもあらずではあるが…。
 そして湯郷温泉のロビーコンサート。ホテルサイドの方々からも好評をいただき、いくつかのホテルの秋のイベントに出演するよう、依頼をいただけるようになった。本当にありがたい話である。通常、ロビーコンサートの開始時間は午後8時30分からの30分間。入浴と食事を済ませた宿泊のお客様が、浴衣姿で三々五々とロビーに集まっていらっしゃる。ご家族連れや中高年のグループ、お若い二人連れなどなど、もちろんお酒が入っている方もいらっしゃる。そんないろんな状況の方たちの前での演奏である。ここで私のパフォーマンスを気に入っていただいて、地元に戻られてか演奏に呼んでいただけるような、そんな機会も期待しつつ精を出すのである。回を重ねるごとに、コンサートの全体的なクオリティーが上がってきているようにも感じる。
 そして昨日は、岡山市内のロイヤルホテルで演奏をさせてもらった。「四季の歌」をはじめ、数々の名作やヒット曲を世に送り出してこられた、作詞家の荒木とよひささんの「トーク&ライブ」イベントでの演奏である。お客様はコンベンションホールで豪華なランチを召し上がり、その後から「トーク&ライブ」を2時間たっぷり楽しむといったプログラムである。私はその豪華なランチタイムの時間に、30分間パフォーマンスをさせていただいた。もちろんパンフルートだけのソロパフォーマンスである。新作のCDに収めた曲や、歌(アカペラで)も披露させていただいた。演奏終了後、舞台そでに下がると、なんとそこには荒木さんがバンドのメンバーのみなさんと一緒にいらっしゃるではないか。そして荒木さんから「パンフルート素敵な音ですね。今度いっしょにやってくれませんか。」とまで言っていただけて、とても嬉しかったものである。
 もうじき9月である。9月には山口県や東京、10月には九州、兵庫、そして大阪、11月には鳥取と、演奏のご依頼を県外からもたくさんいただいている。「実り多き秋」になるよう、心をこめて吹きつづけるのである。