2009年10月20日

京都、九州、そして大阪…竹が楽器になって人の心に届くまで

 移動、移動の連続となったここ半月である。嵐山で行われた観月会では、平安人の衣を身にまとい渡月橋上流の川面で二時間パンフルートを吹き続ける演奏を二日間行った。雅な雰囲気を演出するように、和音階を組み入れた即興演奏を試みた。月は見事に、渡月橋から上るように見え、嵐山の雰囲気とあいまって、私のイマジネーションを刺激し、私の想像以上にメロディーがパンフルートから溢れてくるではないか。これは本当にびっくりした。
 九州は、まず大分県の国東半島に数日間滞在した。数年前からお世話になっている竹材業者から竹の買い付けと、自分の足もしっかり使って上質な竹の確保に動いてみたのである。国東半島のあちこちで地元の方から竹の情報を収集していると、何だか「ひとりダーツの旅」を行っている気分になった。どうやら年内にもう1回大分に行かなくてはならないようだ。そんれから、福岡県に移動。パンフルートの納品と納品先のご家庭でホームコンサートをさせていただいた。それはそれは楽しくて充実した内容のアットホームなコンサートになった。大分での車中泊連泊の疲れも心から身体からとれたのである。福岡で2度目のコンサートになるが、「福岡のみなさんにも喜んでもらえると思うと、ほんのこつうれしかと!」なのである。
 翌日には岡山の牛窓で演奏。セイラビリティという、障害者のかたたちにセーリングを楽しんでもらおうという全国組織のNPOの年に一度の集まりの場での演奏である。夜の宴の中での演奏となったが、みなさん私の演奏とトークを楽しんでいただけたのがこちらも嬉しいのである。みなさんの健康的な日焼けがまぶしかった。さて、その翌日は岡山市内の西大寺で「世界食料デー岡山大会」でオープニングに演奏させていただいた。演奏後には世界の飢餓の現状とその打破のために行うべきことについての講演をいただいた。食料という観点から、日本をそして世界を見ていくと、課題が山積みなのだということがわかるのでる。一歩ずつ少しずつ解決に向けての行動を… その始まりは(きっかけは)人の心の前向きな選択からなのである。
 その翌日は大阪で、地域の中高年以上の方が多く集まられた場で演奏させていただいた。実は昨年の5月のNHKラジオ「ラジオビタミン」に出演した放送を、この会のお世話さんだった方が聞いてくださっていたことが、そもそものきっかけである。演奏終了後、新大阪駅まで歩いて帰ったのであるが、もう1箇所立寄りたいところがあった。それは淀川キリスト教病院である。たしかNHKテレビ「プロフェッショナルの流儀」でこちらの病院の看護関係の方の特集を拝見したのが、そもそも私がこの病院を訪問しようと思ったきっかけである。詳しい思いは後日書くとして、何はともあれアポなしではあるが、訪問して、自己紹介・楽器の説明・演奏家になった経緯・こちらで演奏したい思いなどをお話させていただいた。担当者の方は見ず知らずの男の突然の訪問と申し入れにも、丁寧に対応くださり、私の思いも汲み取っていただいた。来年の5月以降のいつか、まだ未定ではあるが淀川キリスト教病院のロビーコンサートで演奏させていただけそうである。
 最近、ふっと思うことがあるのだが…私のこの活動は「職業」なのか。そのひとことではおさまりきらないことをやっているような気がする。しかもひとりの活動である。結構しんどい思いも重ねてきているが…お金とは関係ない活動を自発的にやってしまっている。俺は一体、何様なのか。   そんな思いも時に頭をよぎるが、「心のままに感じ、動く」そこは大切にしていきたいと思っている。職業演奏家としての自分と、それ以外の自分。どっちも自分なのである。
この記事へのコメント
充実した演奏活動が続いていますね。先日朝刊のチラシを何気なく見ていたところ世界食料デーでの演奏ががあると記載がありましたので、足を運びました。

トークも一段と磨きが掛かかっていて演奏も冴えわたっていました。
会長様の「もみじ」「ふるさと」を作曲された岡野貞一さんの岡山繋がりのお話をお聴きしたところで仕事の関係上会場をあとにしました。

「千の風になって」の新井満さんのお母様が生前口癖のように仰っていたそうです。「天に徳を積みなさい」「あの世に持って行ける宝物は、生前人に与えたものだけだよ」
地道な活動がいつかはきっと大輪の花が咲くとおもいます。
Posted by トンコ at 2009年10月21日 00:20
トンコ様

いつもコメントありがとうございます。実は福岡や大阪のコンサート会場にお越しいただいたかたからもメッセージをいただいております。みなさんのメッセージって本当に嬉しいんです。ここのところ「移動・演奏・移動・演奏」の連続で、1箇所の演奏を終えると、すぐ次の会場のことを考えたりしがちで、私の場合これが長く続くと、少々心が疲弊してしまいます。ですが演奏を聴いて下さった皆さんからの後日のメッセージは、その場での生のメッセージとはまたちがう効果があり、これもまた私を元気にさせてくれる、大切な宝物です。まだまだ演奏の旅は続きますが、みなさんの声やメッセージを懐にいれて、一歩ずつ歩んでまいります。ではまた。
Posted by 『備前の風』 at 2009年10月21日 12:23
夢二生誕125年記念の朗読のバックミュージックのパンフルートの映像が今朝NHKの放送で流れていました。夢二さんも喜ばれたことでしょう。

「こんないい音色があったんですね」と観客の人が仰っていました。朗読された高校生も音色にのりリラックスして読まれたことでしょう。
Posted by トンコ at 2009年10月25日 07:23
12月5日には木村まさ子さんの朗読にパンフルートの演奏を添えさせていただきます。よかったら観に来てくださいね。
Posted by 『備前の風』 at 2009年10月26日 10:44
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