9日のチャリティコンサート。始まりは大変であった。朝から体調がいまひとつだったのだが、昼ごろにはいまひとつどころか、ふたつみっつ、こんな状態でコンサートを行ったのは初めてかもしれない。体調管理には人一倍気をつけているつもりだが・・・

コンサートの中盤の「アベマリア」はついにはイスに座って演奏させてもらった。しかしそんな状態でも、最後まで演奏できたのも、伴奏の西村さんやお客さん、会場のすべての皆さんに支えられたおかげであると強く感じている。

今回の会場には、「ボイスパフォーマンス」と「オペラプラザおかやま」(私の関わっている音楽集団の2つである)の関係者がたくさんきてくださって、みなさん高らかに歌ってくださったので、他のお客様もいい意味で、つられるように歌ってくれて、今までの私のコンサートの中でも、もっとも歌声が響くコンサートになったのではないかなと思う。

会場には日本赤十字社からお借りした、避難所の様子や津波の爪あとの写真など10点を展示させてもらった。体育館に密集して避難されている写真には、胸詰まる思いがした。

会場の窓からは、満開の桜が何本も見える。その桜の周りにはお花見の多くの人が見える。穏やかな天気・・・のどかな風景である。この風景が東北でもまた見られますように。