今日は、一日倉敷市にいた。午前中は倉敷市内の真備町にいった。岡山県内で竹の町として知られているのは、勝山町とここ真備町である。『備前の風』の製作で使用する女竹(めだけ)の地元での仕入先を探すつもりで行ったが、この町には竹材店はなく、ここからの仕入れは無理なことがわかった。出きれば岡山県、無理なら中国地方で取れる女竹で『備前の風』は作りたいものである。中国地方で取れた女竹を扱っている竹材店の情報をお知りの方は、ご一報いただきたいところである。
 午後から、病院へ行く。と言っても自分の結石の治療ではなく・・・
新しく病院を建てられて、その竣工式の歓談の時間などで、パンフルートを演奏して欲しいという依頼を受けたからである。正直、そんな改まった席での、演奏ははじめて・・・ましてや伴奏もなしのひとりパフォーマンスである。かなり不安要素があったが、関係者の皆様や院長先生が私のデモ演奏を大変喜んでいただいたので、自信を取り戻すことが出来た。でも今回はパーティの雰囲気の中での演奏なので、いつものような、アウトドアマンのような格好ではなく、多少おしゃれをしなくてはなるまい。この「多少」と言うのが、一番難しい!!スーツでパンフルートでは、私のパフォーマンスには合わないし・・・。フォーマルな雰囲気にも合って、なおかつ肩苦しくない衣装である。うーっだれか私のスタイリストになって欲しいー!!男ひとりのステージなので、花がない!いっそのこと、思いきって「三輪さん」のようにドレスを着て演奏してみようか。 うー、うー、うー、うー。
 結石を作らないためには、私の場合夕食が午後11時というのを改善しなくてはならない。そこで今日から早寝早起きいに切り換えてみようと思う。息子(小5)は早朝トレーニングをしている。その息子に起こしてもらい、ジョギングを再開してみた。もともと早朝練習を息子に勧めたのは私で、数年前までは朝よくいっしょに走っていたものである。まだまだ息子には負けないつもりだった。ところがである、軽く準備体操して、少々ウォーキングして身体を目覚めさせ、いざジョギングとなったとき、全くスピードが出ないのである。しかも100m走ったくらいで、もう息が上がっているのである。おまけに、小2の娘も一緒に走ったのだが、彼女にも追いつかないのである。これは朝から「ショック大!!」であった。確かに最近ほとんど足を使っていない。移動はほとんど車だし。変な話、東京や大阪に住んでいたときのほうが電車を使う分、よく歩いていたと思う。こらは、精進しなければ「メタボリック・パンフルーティスト」になってしまうぞー。うーん、まずい予感。
 さて午後から納品を兼ねて、施設の歌の時間に演奏と歌唱を行いにいった。ここの先生とスタッフの方が前回演奏に伺った時に、『備前の風』を気に入ってくれて、注文してくれたのである。二人とも女性で、まず音が出せるか心配したが、見事に二人とも音を出せた。
スタッフの女性などは、自宅で空のペットボトルを使ってパンフルートの模擬練習を重ねていたとの事。「すごい!!」手渡して、10分ほどで3人で童謡の合奏までしてしまった。
先生曰く「音楽隊を作りませんか」。先生も乗り乗りである。ウキウキした女性は、素敵なものである。ここの歌の時間は月に2回あるとの事で、毎回は難しいが、ときどき顔を出しては、二人の練習状況などチェックしていこうと思う。音楽隊がほんとに出来てしまったりして…。ちょっとうれしい予感である。
 その後、10月15日の勝山での演奏を聴いてパンフルートを即注文下さった、「御前酒クラブ」の会員の女性が開いているお店を訪れた。突然の訪問に彼女はびっくりしていたが、歓迎してくれた。彼女の店はアロマテラピーとハーブのお店で先日2周年を迎えたとの事。
歓迎にハーブティを煎れてもらった。これがまた、結石で痛み、朝のジョギングでショックを受けた私の心と身体に、染み透る染み透る。今まで1日4〜5杯コーヒーを飲んでいたが、実はそれも石には良くないことは、よく知っていたのである。1日の飲み物のサイクルの中にこのハーブティが入れば、コーヒーも減らせて、ハーブでリフレッシュで一挙両得かもしれないと思い、先ほど施設でいただいたパンフルート代でハーブティを購入した。いろいろ話しをしていく中で、彼女のハーブの知識と私のパンフルートをコラボさせてみるのもおもしろいねという話にもなった。サロンのような部屋で彼女が見たてた、その時の各自に合わせたハーブティをいただきながら…(甘いものがあってもいいかも)パンフルートの演奏を聴いていただく、そして楽しいおしゃべり…。こんな会があったらとっても楽しいと思う。いままで、楽器奏者とのコラボレーションのことばかり考えていたが、ジャンルの垣根を越えての相乗効果で、新しいものが生れる予感みたいなものをつよくかんじたのであった。
私のおすすめのお店… ご本人の了解を得てここに掲載いたします。
アロマテラピーとハーブのお店「健康の森」
岡山市蕃山町3−18 佐々木第2ビル1F  中央中学校の西隣あたりにあります。
086−227−1205
健康アドバイザーで看護師としても長年働いてこられた福島さんのお店です。
興味のある方はお気軽にお電話してみてください。
 昨日は疲れのあまり、日記がかけなかった。今は朝の9時前である。前回の日記にたくさんのコメントをいただき、みなさんに感謝である。実はそのお礼コメントをひとりひとりにメール返信もしくは相手のブログにかき込みをしていた。そこでかき込みをしてくれた人のブログを見ると、他者からのコメントに対してその返事をそのままコメントの続きに記載しているではないかー。「あっそれで良いんだー」
 インターネット経験はそこそこあったが、ブログかき込み経験の乏しかった私は、掲示板の様にそのままコメントの返事を書き込んでよいことを知らなかったのである。ん〜恥ずかしい。
 さてさた、みなさんから「このままの感じの日記でいいよ」というお言葉をいただき、何だかホッとしています。奇跡の石も腎臓を通過し膀胱近くまで来ていて「痛い危険地帯」を無事通過したし。今日からまたぼちぼち頑張ることにしよう。
 今日無事「エーゲ海フェスティバル」のステージを務めることが出来た。しかし、大変な一日だった。実は、昨日の朝もそうだったのだが、今朝起きて右腰から背中の下の方にかけて、鈍痛(どんつう)が感じられていた。その痛みは、時間がたつに連れて、どんどん増していき、会場での9時からのリハーサルを終えたころには、かなり激しいものになっていた。この痛みは、間違いなく「結石」の痛みである。腎臓で出来た結石が尿道に入る辺りでの引っかかりの痛みである。30代後半から、忙しさのあまり夕食を深夜11時頃とったりする日が続いてしまうと、尿道結石が出来てしまう体質になってしまった。要は、無理がたたると発症する、私の持病とも言える。そう言えば6月に行ったコンサートの前前日にも、結石の痛みのため、病院に転がり込んだことがあった。今回はなんとステージの直前である。最悪は、痛みのためまともにステージを務められないかもしれない。「まずいぞー」
 リハーサルを終えたその足で牛窓のメインストリートに徒歩で出て、地元の人に薬局の場所を聞き、歩いて向ったのであった。いやな予感はしていたが、薬局はお休みであった。どんどん痛みは増すばかりである。やっとの思いで入った小さなスーパーで、シップぐらいは手に入るかなと思い、聞いてみたが、レジのご主人はないといった。困っている私を見かねてか、事情を聞いてくれ「それならカイロを貼って、温めたらどんなんでー(いいんじゃないかい)」と言ってくれ、最後の頼みに「使い捨てカイロ」を購入した。スーパーのご主人、本当にありがとうです。
 使い捨てのカイロを貼ったのが良かったのか、薬局まで歩いた1.5kmのウォーキングが良かったのか、お昼頃には何とか痛みが治まって、無事演奏が出来たのである。
 ここのところ、安定した演奏とステージングが出きるようになったが、演奏以外のところで苦労することが多い。でも、見ず知らずの私に地元の人達は優しく手を貸してくれるのである。まだまだ、この日本、捨てたもんじゃないなー、と偉そうながら、つくづく嬉しくなるのである。
 会場には私の支援者のひとりTさんや施設でピアノ伴奏をつけてくれる、Yさんなどなど知り合いの人々も多く来てくれていた。Tさんは私のステージ中、私のプロモーションチラシを会場で配布してくれた。本当に助かりました。Yさん曰く「今回はプロの音響さんがついていたので、音がとても良く響いてましたよ。」とおほめの言葉。彼女のピアノに合わせて、演奏できたらナーとその時、心の中では独り言を言っていた。
 60枚ほど用意していたチラシはあっという間になくなってしまった。その上、夕方には『備前の風』20管×2本の注文が電話で入ってくるなど。「結構みなさんに、評価してもらえたのかも…」という思いがした。
 明朝も鈍痛がしたら、病院に行きたいところだが…今週はずっと予定が入っているため行けそうにない。やっぱり何もかもひとりでやろうとする限界を、ほんの少し感じる今日この頃である。
 それにしても私の日記はパンフルートそのもののこと以外の話ばかりの気がするナー。こんなんでいいのかナー。毎日約50人の人が私のHPを訪れてくれている。毎日ほぼこの人数に近い人が訪れていると言うことはリピーターがほとんどであろう。つまり、風の音日記を毎日チェックしている人が全国に50人近くいるということであろう。その方たちに伺います。もっと演奏にスポットを当てた方がいいでしょうか、製作者としての日記もあった方がいいでしょうか。それともこのままの感じでいいでしょうか。ご意見コメントを多くの方からいただければ幸いの極みです。
 今日の夜は、岡山市の撫川(なつかわ)城址公園芝生広場で、「第2回吉備・陵南まちかど博物館 前夜祭」のステージでパンフルートの演奏を披露させてもらった。前夜の雨で、心配していたが、天候は何とか雨なしで開催できた。しかし、寒風が…強くて、演奏していた私も少々寒かったが、じっと座って聴いていらした、みなさんはもっと寒かったと思う。振る舞いの甘酒でなんとか暖を取りながら、最後までお付き合いいただいて、とっても感謝している。2部構成の間の休憩時間には、子ども達が私の周りにむらがって、みんな一生懸命パンフルートに挑戦してくれた。ほとんどの子が一発で音を出せて…この子達が今からパンフルートを習ったら、大人になるころには、みんなかなりのスペシャリストになるぞ、と率直に感じた。1部は子供向け2部は大人向けの演奏。1部の演奏では、子ども達の大合唱(「散歩」や「ドラえもん」)も聴けて、とっても楽しかった。
 なかに、ひとりとても会場を盛り上げてくれる子どもがいた。2部の「川の流れのように」の時など、演奏に合わせて踊り出すくらいである。私の子どものころと、行いがそっくりで何だか「子供のころの自分を見ている」ようで、不思議な感じがした。聞けば、その男の子(小5)は「ドジョウすくい」の前日本チャンピオンとのこと、今年は惜しくも2位とのこと。音楽を聴けば、勝手に身体が踊り出してしまう、天性の才を持っているのだろう。そう言えば、子どものころ大好きで憧れたマンガに「いなかっぺ大将」というのがあり、主人公の「風大左衛門(かぜだいざえもん)」も、音楽を聴くと、勝手に踊り出して止められない子どもだったよなー。
 暗闇の中に数多くの灯篭が灯りを燈す、幻想的で、懐かしい雰囲気の中、みなさんと楽しい時間を過ごせたことが何より嬉しかった。
 演奏終了後、係の方から締めのあいさつをいただき「演奏もさることながら、歌が非常にうまいことに驚きました。」とまで言っていただいた。私のステージは「パンフルートと歌とおしゃべり」の3要素で成り立っているが、どうやらそのバランスは絶妙に良いそうである。やってる本人は、なかなかわからないものなのであるが…。
 よくステージで「来年の紅白目指します!!」といって、みなさんを笑わせていたが、まじで出演を目指してみようかと一瞬思ってしまった。でも待て、持ち歌がないじゃないか。でもでも待て、由紀さおり&安田… 大サーカス?、もとい、安田祥子姉妹は、童謡の歌唱で紅白に出場していた記憶があるぞ。一生懸命頑張れば、いつかは紅白に出られるかも。それって両親には最高の恩返しかもしれないぞ。「男対女」なんて言うよりも「西日本対東日本」とか「若年対中高年」なんかの方が今は楽しめるような気がする。紅白には思うところがいろいろあるが、明日の出演もあるので今日はこのくらいにしておくとしよう。
 今日の朝日新聞朝刊に私の記事が掲載された。岡山市エリア版だけかな?結構大きな記事で、少々びっくりである。近所の人や、息子のバスケットボールの友達からも、「見たよ」の反響あり。この掲載が、また新しい出会いを生んでくれることを願って。12日の「牛窓エーゲ海フェスティバル」の告知もしてくれているので、当日ステージの上から何人ぐらいの人が朝日新聞の記事を見てくれているか、リサーチしてみようかな。
 お昼、取材してくれた朝日新聞の記者の方から、掲載のご報告をいただいた。本当は「エーゲ海フェスティバル」を見に行きたかったそうだが、「腎臓移植問題」の取材のためお越しになれないとのこと。残念なことだが、悲しい事件や事故、憤りを覚えるお偉いさん方の悪巧みの発覚や考えさせられる出来事など、皮肉なことにニュースに事欠かない現代。テレビのニュースや新聞に、もっともっと楽しい、わくわくするような、心の温まる出来事がいっぱい取り上げられるような世の中に、少しでもなるように、心底思うのである。明日は夕方から撫川(なつかわ)地域のお祭りのステージを務める。少々天気が心配であるが…最善を尽くすべし。
私のHPには花がない・・・
常々それは感じていることであるが、どうしたものか。そんな時、先週であるがFM岡山に出演させてもらった際に、番組終了後パーソナリティの森田恵子さんと「パンフルート2ショット」を撮ってもらった。その写真が彼女のブログにアップされているのを見て、この写真を「殺風景な私のHPの花にしよう。」と思い立った。さっそく彼女にお願いのメール。そして翌日の今日、先ほどメールを開いてみると、彼女からの承諾メールをいただけた。うれしー!!
FM岡山スタジオにて森田恵子さんと
 ほとんどいつも、たったひとりでの活動のため、演奏中のいいアングルの写真が少ない。施設での演奏では、スタッフの方が写真を撮っていらっしゃるが、楽しんでいらっしゃる利用者の方たちも一緒に写っているため、「個人情報保護」の観点から中々HPに載せられる写真は少ない。これからはステージ演奏前に、お客様にいい写真が撮れたら、メールで送って欲しいとお願いしてみようかな。あつかましい話しであるが。何だか、周りのみなさんにいつもすごく助けられているなあと思う。それに甘えるのではなく、いい演奏と楽しいトークと、みんながあっと驚く活動を、気を抜くことなく続けて、みなさんに恩返しをしなくてはならない。
 ところで12日の「牛窓エーゲ海フェス」のメインステージは「城みちる」さんである。「なつかしー!!」牛窓の海からイルカに乗って登場してきたらどうしよう。当初、勝山で演奏したときの黒い衣装を着ようと思ったが、念の為城さんの衣装の色も聞いておこうと思い、企画元の方に確認をお願いしたところ・・・・
なんと、城さんも黒い衣装とのこと。これはまずい。ここは前座の私が衣装の色を変えなくてはなるまい。でもなかなかいい衣装には急には巡り合えず・・・。唯一、目を引いた服が「熟した柿っぽいオレンジ色のコールテンのシャツ」であった。天気も少し寒そうだし、ここは温かい色のシャツで演奏することにするか、とそれに決めた。
 くれぐれもこの服を「西大寺のハピータウン」で買ったことだけは、皆に内緒にしておこう。・・・岡山ローカルな話しですみません。
先日、取材を受けた雑誌が完成して、発行人の松田さんから送っていただいた。私のパソコン技術ではそのままHPにアップできないので、写真(ピンぼけだが)と内容を掲載することにする。
発行人の松田さん(女性)は6年前、ご主人の転勤で岡山に引っ越して来られた方。専業主婦から一念発起、月刊雑誌の発行を始められた。私の掲載号は第22号。興味のある方はお問合せいただきたい。
メールは matsubox@ms7.megaegg.ne.jp です。
岡山の街に出かけよう
応援したい人、見つけた【recipe 058】 2006.10.04
今井式パンフルート「備前の風」 岡山市雄町
   − 澄み渡る青空のような、パンフルートの響き
 
フルート? オカリナ? 素朴で清々しい音色が響いた。20号でご紹介した森田さんのラジオではじめて聞いたパンフルート。「あれは、吉井川の河川敷の竹を使って作られているんですよ」と聞いたときは、本当にびっくりしました。竹からあんな音が出るなんて! 幼い頃から身近にあった竹だけど、楽器になるなんて思いもしなかったな。本人の今井 勉さんも、パンフルートも何も知らずに作りはじめ、出来上がったものが世界最古の楽器といわれる「パンフルート」だということを、後で知ったのだとか。そのプロセスがとても興味深く、実物を間近で見てみたくて、工房を訪ねました。
 
歌うように音を出す?
工房にはローストされ、油抜き処理された竹がサイズごとに積み上げてありました。まさしく竹ですね! 「音が出る原理はとてもシンプル。野原に瓶を置いて風が吹くと、自然に音がなりますよね。あれと一緒。ほら、こうやって…」と、息を吹きかけてみると…わ、私でも音が出た!(かなり嬉しい) 「僕は楽譜が読めないんです。でも、パンフルートは音を探しながら吹いていくので大丈夫。僕も全く楽譜は見ずに、200曲くらいレパートリーがあるんですよ(笑)。歌うように音を探す。そうですね、どちらかというと、けん玉やヨーヨーみたいに体で覚える感覚に近いのかも」
 
子どもにも吹ける笛って?
どんなプロセスで出来たんですか? 「僕は大阪でカヌーのインストラクターをした後、営業マンに。その後、うつ病を患ったんです。40歳を前にこれからは心と体に優しい働き方をすると決めました」 竹を見つけたのは持っているカヌーで何かができないかと、吉井川を下っていたとき。子ども達と工作をしようと持ち帰り、横笛を作ったのだとか。「子どもはうまく音を出しました。でも、いざ演奏しようとすると指が届かない。そこで、幅を狭くしたり、縦笛にしたり、でもうまくいかなくて」 どうしたものかと、図書館で工作の本を調べていたら、水道管の筒を並べたものが紹介してあった。「指で押さえることもなく、口を持っていけば誰でも音が出る。見よう見まねで作ってみたら、実にきれいな音が出たんです!」1年半前のことでした。
 
おばあちゃんとの出会い
学生時代はバンドでボーカルをしていた今井さん。これを通じて音楽の楽しさを広められたら、という願いもあったのだとか。「まずはパンフルートを知ってもらおうと介護施設を中心に演奏に回りました。それでもね、これでいいのかなという迷いは常にありました」 ふっきれたのは、寝たきりのおばあちゃんの横で演奏をしたとき。『花嫁人形』の演奏後、おばあちゃんの閉じた目から涙が流れた。「自分の演奏を心から喜んでくれる人がいる。差し伸べてくれたおばあちゃんの手があたたかくてね。いろんな迷いがふっきれました。今は1人でも多く、パンフルートの音色を知って欲しい。小さい子から年配の人まで、誰でも吹けるこの楽器を広めたいと思っています」 澄み渡る音色は青空のよう。ぜひ、皆さんも機会があれば聞いてみて下さい。
息子カヌー
 直島から帰っての翌日である。少々疲れは溜まっているが、聴けば午前中に時間があるとのことで、2週間後に控えた小学校の学習発表会で演奏する「パンフルートの曲」の練習に「旭川」河川敷に息子と行く事にした。行きの車の中で「そう言えば、今年はまだ息子とカヌーに乗っていない」ことが判明。急遽予定変更。『備前の風』工房の2階に上げている8艇のカヌーのうち2セットを車に積み込み、いざ旭川へ。今日も最高の天気で旭川上空は晴天である。半袖で充分。カヌーの用意をして、二人それぞれ川に繰り出す。空気はとても暖かいが水温はさすがに「冬の近づきを感じさせる」冷たさであった。1年ぶりのカヌー体験に息子はとても喜んでいるようだ。
 思えばアウトドア・インストラクターを職業にしていて、家族にはろくにアウトドア体験させられず、気がつけば息子が「テレビっ子」になりかかっていたため、思いきって業界から足を洗い帰郷を決めた私にとって、日曜日に「わずかな時間」ではあるが息子とカヌーに、しかもタンデム(二人乗り)ではなく、各自のカヌーで川に漕ぎ出せるようになったかと思うと、感慨深いものを感じてしまった。
 1キロ下流の堰で上陸し、パンフルートの練習と川遊びを少々。時計を見れば11時を回りそうなので、大急ぎで帰路に着いた。今日の息子との体験は、明日からの私の活動にたくさんのエネルギーを与えてくれるものになった。それからもうひとつ、嬉しかったのは… 今までハスキーな音でしかパンフルートを吹き鳴らせなかった息子が、まだまだではあるが「澄んだ音」を出せるようになって来たことである。呼吸のコントロールも少しずつ身に付いてきているようだ。門前の小僧…である。いつか将来、息子とステージに立てたらな… そんな思いが今の私の淡い夢である。
 11月3・4日の2日間、香川県の直島で上記のイベントが開催。FM岡山さんとの関係で今回出店させてもらった。50組近い出展者が、昔ながらの港町の中4箇所に分かれて、アートマーケットを展開、ベネッセのスタッフや地元島民のみなさん、中でも地元の中学生の子達が裏方として大活躍していたのは、とっても微笑ましかった。島の印象は一言で言って「いい島」である。海山の自然環境・そこで暮らす人達・タイムスリップしたかのようなどこかとても懐かしい家並み、そして島全体を様々なジャンルのアートが彩っている。心が疲れた人、親子連れ、カップル…いろんな人に是非行ってもらいたい瀬戸内の島である。
 今回の出展者で楽器の出店は『備前の風』だけ。アクセサリーや草木染め、クラフト、家具、小物のオブジェ、民芸調の雑貨、カフェ…まさにアートの島に似合うジャンルの出店ばかり。初日の準備段階で「俺はかなり浮いてるなー」と不安要素たっぷりであった。観光客の来店もある程度ジャンルを心得た上での来店であり、その上旅行予算との関係でなかなか、高い商品というのは売れるものではない。
 今回は『備前の風』のPRを最大の目的としていたので、初日全く売れなくても覚悟はできていた。(本当は結構ブルーになったが)でも、初日からたくさんの人にパンフルートの「試し吹き」に挑戦してもらえた。きっかけは以前日記で紹介した「御前酒クラブ」の世話人T氏が来店下さり、積極的にパンフルートの試し吹きを行き交う人達に勧めてくれたことであった。Tさん、感謝です。
 2日目は「店番ばかりせずにストリートパフォーマンスよろしく、あちこちに出向いて演奏してやろう!」とおとなりのお店の方に店番をお願いして、いざ出陣。港のマーケット会場でたくさんの漁船を前にして「瀬戸の花嫁」。子供たちを見つけると「散歩」や「トトロ」や「どらえもん(イントロからエンディングまで)」。赤ちゃんがいたら「こんにちは赤ちゃん」「クラッシックの子守唄」。あげく高松からお越しのゴールデンレトリバー(2匹)連れのご夫婦のところではワンちゃんの顔の前で「犬のおまわりさん」を演奏。しまいにはワンちゃんも遠吠えし出して、はじめての犬とのセッション。また来店してくれた女性の中に、私も大好きな「鼓童(こどう)」のファンの娘さんがいて、彼女はなんと篠笛を携帯しており思いもよらず鼓童の「彩(いろどり)」と言う曲を二人でセッションが実現してしまった。その他エピソードをあげればきりがないくらいの「うれしいハプニング」続きであった。
 また、この2日間で数多くのクラフト作家やアーティストの人達と知り合いになれたことが、これまた大収穫である。高知県の「幕末の志士たちを水墨画にしてなんとなんと素敵なウチワに仕上げてしまった」絵師の女性。牟礼町で「ウッドカービングの素敵な(男性が着けても似合う!!)アクセサリーを作っていらっしゃる」男性作家。この方にはパンフルートをイメージしたアクセサリーを注文したので、出来あがったら是非このHPでも紹介したい。お忙しい方のようだが来春までには作ってくれるとのこと、請うご期待である。
 私の始まったばかりの、パンフルート人生だが、きっと将来「あの時のアートマーケット出店が大きなステップになった」と思うに違いない、と感じさせるくらい私にとって中身の濃い、そしてたくさんのインスピレーションをもらった2日間であった。
 12月16日夕方から直島で行われるイベントに誘われたので、また行って可能であれば演奏しようと考えている。
 今日、FM岡山の「フレッシュ・モーニング・オカヤマ」に出演した。3回目の出演である。パーソナリティの森田恵子さんは、私のパンフルートのファン?弟子?子ども?、および広報担当を引き受けてくれている。以前からテレビでよく拝見しており、ブラウン管の奥の「高嶺の」人だとずっと思っていたが、お近づきになれて「なんて魅力的な人なんだ!」と改めて感じている。容姿や物越しの素敵さだけでなく、生き様(ちょっと硬い表現か)がとても素敵なのである。森田さんのブログは毎日チェックしている。落ち込んだ時や、迷った時など、彼女のブログに助けられたこと多々ありである。この出会いのきっかけを作ってくれた制作のIさんに感謝である。
 今日の放送ではロッド・スチュアートの「セーリング」をスタジオ生演奏させてもらった。明日からの「直島」のイベントを自分なりにイメージして選曲・アレンジしてみた。
 明日からいよいよ「直島」である。アートイベントに参加するのも、はじめてで、出店もだから… 成功するかどうか不安である。50箇所近いブースの出店のなかで楽器の出店は私だけだし…それなりの値段はするものだし…。正直、1個も売れないかもしれない。
しかし、今回の出店の一番の目標は「ひとりでも多くの人にパンフルートの楽しさを知ってもらうこと」なのである。だから、ブースでのデモ演奏はもちろんのこと、時間の許す限り、丘や浜辺や防波堤や… 様々な場所で演奏にチャレンジしてみるつもりである。穏やかな瀬戸内に浮かぶ小島で演奏するパンフルート。私にとっても新しい刺激になることを期待している。何より新しい出会いに期待しつつ…。
 今日は朝一番、カヌーの片付け、昼からは「備前の風」の部品加工、そして20管の仕上げと、1日中工房にいた。帰宅は10:30、それから夕食・・・こんな食生活してると、また尿道結石が出来てしまうな。メールを開けてびっくり!備前の風の注文が九州から入ってきているではないか!!超嬉しいのである。「ザンフィルのパンフルートに魅了された」と書かれていて、なんだか親近感が沸いてしまい、お礼のメールで「九州のパンフルート事情を教えてください」と「パンフルートが出演できるフェスティバル等の情報があれば教えてください」とあつかましくも、お願いをしてしまった。単独コンサートが出来るほどの知名度と共演者がいないため、なかなか多くに人に備前の風の存在を県内外、知っていただくことがまだ出来ていない。
 でも、私の活動の大きなステップになった「三木山フォルクローレ音楽祭」のようなステージが日本中にはたくさんあると思う。最近私の日記をメディアの方も見てくださっていることがわかり、ある意味緊張するところなのであるが・・・。
 これをご覧になっている方から、各地の音楽祭情報などを教えていただければ、それを足がかりにどんどんPRに出向いていきたいところである。みなさまご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。九州・四国・中国・関西・中部・・・赤字にならないのであれば、関東方面でも遠征する覚悟です。パンフルート談義がしたいということであれば、お付き合いいたしますよ。・・・その代わり泊めさせてね。・・・・おっとまた私の図々しい病が出てしまった。でもこれくらいのことがぬけぬけと言えるくらいの「心臓に毛が生えた状態」じゃないと、新しいことを日本に広めることはできないわな〜。
 ここまでワラしべ長者のようなパターンで私の折り返し人生は、パンフルートと共にスタートした。一つ一つの縁を大切に、それをつなぎながら、音楽の楽しさをひとりでも多くの人に「思い出して」もらうために、そしてもちろん家族の為にも父ちゃんは明日も頑張るのである!!
今日、正確には昨日の土曜日になるが、久々カヌーインストラクターの仕事をした。
 大阪で5年間カヌーやラフティングの仕事をしていた事もあり、所有のリバーカヤックは8セットである。工房の2階にいつもは収納されているが…本日は4艇が久々の出動である。工房から車で15分くらいのところに、知る人ぞ知る「絶好のカヌースポット」があり、そこで朝10時から夕方5時までたっぷりカヌーを楽しんでもらった。
 もともと私がパンフルートを作る事のきっかけになったのは、カヌーをしている時に河川敷の竹の群生を発見したことからであるから、私がもしカヌーをやっていなければ『備前の風』は誕生しなかったとも言えるのだ。今年の夏はパンフルートにまつわる活動が忙しく、カヌーに乗れなかったが。来春からはカヌーの仕事も積極的にPRしていこうと思う。
 備前平野を流れる1級河川旭川をのんびりカヌーで漕ぎ下り、途中の中州で休憩がてら「パンフルートミニコンサート」。ゴールは桜満開の日本三大庭園のひとつ「後楽園」。岡山城の真下で、カヌーに乗ったまま「さくら・さくら」や「荒城の月」のパンフルートソロ演奏を楽しんでもらう。っていうのはどうだろう。
 これってもしかすると、日本で、いや世界でこんなことが出来るのは私だけかもしれないぞ。ちょっと本格的に企画を考えてみようかな。
 それから普段パソコンのことでお世話になっているYさんから、四国の石鎚山に登って撮影した紅葉の写真と、石鎚の頂上付近の断崖絶壁の上で、天空に向けてケーナを吹く写真をメールで送ってもらった。Yさんは中々のケーナの達人で、演奏の素晴らしさはもちろんのこと、ケーナの自作もされている方である。同じ竹笛仲間として厚意にしていただいている。6月のコンサートにはご家族で見に来て下さった、本当に嬉しかった。
 あと岡山には「コンフント・アンデス」というフォルクローレのグループがある。私が今年の春、兵庫県三木市の「三木山フォルクローレ音楽祭」(かなり規模の大きい、そして長く愛されている音楽祭である)に、玉砕覚悟で「出展&演奏」をさせてもらった時に、知り合いになっていただいた方たちである。ナンと12月には「コンフント・アンデス」のメンバーの方が企画されたコンサートに出演させてもらえることになったのだ。
 他県の人から「岡山の人って新しいことや、他県から来た人達には結構冷たいよね」と言われたことがある。いやいやどうして、「おかやまっこ」も結構情にもろくて、心の熱い人が大勢いますよ。
昨日の日記にコメントが2つ、それもパンフルートにまつわる方たちからのコメントに、嬉しくて嬉しくて・・・。お返事が出来ていないのが申し訳ないところなのであるが・・・。もしかして以外にも多くの方がこの日記を見てくれているのかもしれない・・・と思うとなんだかキーボードを押す手も緊張してしまう。
 今日は夕方より、12月のボランティア演奏のリハーサルを行う。施設のスタッフの方なのだが、20代の女性で・・・本人には言っていないが、とっても可愛い女性である。さてさて、その方(Yさん)はピアノがとっても上手で、そこの施設での演奏のときは彼女に伴奏してもらっている。12月のステージは「クリスマス」がテーマになるのでそれにちなんだ曲やクラッシクの曲などを選曲&リハしてみた。すべてのリハ曲をここで明らかにするわけにはいかないが、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」「威風堂々」などなどクラシック系から5曲ほど、クリスマス系から5曲ほどリハしてみた。今までは半音を出来るだけ使わなくてすむキーに、彼女に合わせてもらっていたが、これからは極力オリジナルキーでも演奏出来るようにしてみている。出だしの音程が一音変わるだけで、使用する半音の場所と数が変わる(当たり前だが)のだが、ちょっとびっくりしたのが、その場でオリジナルキーに変調されてもそこそこ「とっさに順応」できてきているのである。今吹いている音の次ぎの音がいくつ管が離れて「全音か半音か」が予想できつつあるのである。ちなみに吹いている管の音が「ドレミ」の何かは、ほとんどわかっていないのである。それなのに彼女の伴奏に合わせられていくのである。「音階がわからなくても歌は歌える。」まさにそれである。パンフルートという楽器を通して、私は歌っているのである。だからメロディの音階がわからなくても、演奏が出来ているのである。それにはっきり確信を持った今日であった。何よりもその力が開花したのは、彼女Yさんのピアノなくしては、こうまではいかなかったと思う。傍らで繊細に奏でられる美しいピアノの音を直接身体に受けてこその緊張感があって、こんなに実りあるリハが出来たのである。Yさん、ありがとう。「相乗効果でお互い演奏が磨かれいきますね」といってくれたので彼女も私の『備前の風』の演奏を認めてくれているのだなと思うと、こちらもとっても嬉しいものである。
 そうそう、リハ中に1本の電話が。なんとFM岡山のIさんからであった。11月3〜4日の「ナオシマ スタンダード2中のイベント『曼荼羅市』」の告知コーナーが11月2日にあるのだが出演してくれないかとのこと。「もちろんOK!」と返事する。これで3度目のFM岡山出演になる。11月2日午前9:40ごろから、10分間ほどの出演であるが、パンフルートの生演奏もさせてくれそうな雰囲気だし・・・よーし、今回もがんばるぞ。
 12時間で『備前の風』20管を製作するスキルは身についた。後はどうやって全国の人に、この『備前の風』のことを知ってもらうかである。「いいとも」でも出るか?「エスパー伊東ならぬパンフルーター今井」とかいって・・・。うーん、あせるなあせるな!! でも今は『備前の風』の販売と演奏が収入源なのだから、本気で市場開拓や、営業・広報活動はしなくちゃね。明日もリポビタンDの力を借りて鞭打ちがんばるべ。
ソフトケース
嬉しい限りである。今まで裸同然で販売していたパンフルートに専用のソフトケースが出来あがったのである。しかもその製作者は、私の母と、それから妻の友達なのである。キルティングの布地を主に、優しく『備前の風』を包んでくれる。バイアス(?)の縁取りは何と内側までされており、男のおいらじゃ思いもつかない、きめ細やかな仕上がりにびっくりである。手先を動かすのは、脳の活性化にもつながるとのことなので、お袋のボケ防止には、ちょうど良いかも…。(かあちゃんゴメン、ゴメン) 中々「これだ!」という布地に巡り合えず、直感的に「黒色の」キルティングに決めたが…結構いいかもである。
11月3、4日の直島で試験販売してみるつもりである。評判がよければ、HPに別売りで楽器店に陳列してみようかなとも思う。実は、『備前の風』の固定用の紐も手芸店でしか手に入らない特殊加工を施した綿の紐なのである。ということで、私は最近、よく手芸店に顔を覗かせている。「ドリーム東岡山店」と岡山ビブレ地下の「マキ」の会員になっているのである。平日の昼日中40過ぎの男性がひとり、手芸の店の中をうろうろしていると、なんだか変な雰囲気が店内に漂ったものだが、もうすっかり慣れてしまった。この調子だと、ランジェリーショップでも、平気ではいって「真剣に」品定めが出来てしまうかもしれない。…そうなるのもどうかなとも思うし…そんなことを考えている「私」もどうかなと思う。
今日は、実家の稲刈り日。両親と3人で汗を流した日中だった。予定では、昨日行うはずで、兄も大阪から帰ってきてたのだが、雨で今日に延期になってしまった。もし昨日稲刈りが出来ていたら、久々家族4人で田んぼに出れたのだが・・・残念である。
夕方は、今週の土曜日に行うカヌーイベントの現場視察に向う。実はカヌーインストラクターを5年間職業としており、リバーカヤックを8セット持っている。岡山近辺でカヌーに乗ってみたいという人は是非とも声をかけてもらいたい。
昨日よりある実験をしている。今作っているパンフルートは1個製作するのに2〜3日かかってしまっている。これで販売価格は12,000円では到底家計はやっていけない。来年早々値上げを予定しているが、何とか製作時間を短縮できないものかと考えた結果、製作の手順を入れ替えてみる事にした。どことどこの製作手順を入れ替えたかは、「企業秘密」であるが・・・。するとびっくりである。今まで1.5日かかっていたところまでの工程を8時間で終了する事が出来たのである。
今までの流儀に固執するのではなく、新しいアイデアを常に考えていく事の大切さを今回は実感できた。
でも、この話しを妻と母にそれぞれしたところ。なんと同じ答えが返ってきたのである。
「時間短縮が出来ても、雑な出来あがりになったら意味ないよ」と。
肝に銘じておきまーす!!
今日、朝日新聞の取材を受けた。岡山総局から記者の方が工房まで来てくれたのである。
車のナンバープレートを見ると「大阪ナンバー」である。聴けば、記者の人達は転勤族で、岡山の前は、鳥取におられて、その前は大阪におられたとのこと。かくいう私も大阪でカヌーのイベンターをしていたというと、どちらも枚方(ひらかた)で働いていた事がわかり、びっくりである。いつの号に、どのくらいの大きさの記事で出るかはまだわからないが、結構しっかり取材していただけた。エーゲ海フェスティバルの翌週に、鳥取の清徳寺で演奏するというと、おいしいものが食べられる鳥取スポットをいくつか教えてくださった。フランクで優しい人だなぁ。ちなみに記者は男性である。
昨日、エーゲ海フェスティバルの打合せに行った。そこで今回のチラシをいただいた。見てびっくり。私の演奏の後に、「イルカに乗った少年」で有名な「城みちるさん」のステージがあるとのこと。昨年は「石川ひとみさん」、おととしは「浅丘めぐみ」さんが来られた。今年は男のステージが二つ続く・・・。女性っ気がないステージが続くなぁ。かくなる上は、私が女装してステージに立とうか。でも私の場合、「桜塚やっくん」というよりも「小梅太夫」に近いものになってしまいそうだから・・・。女装はやめておこう。
岡山の県北、昔の街のたたずまいを今に残す、とってもほんわかする街、真庭市勝山町。そこに老舗の造り酒屋「御前酒(ごぜんしゅ)」の「辻本店」がある。今日はその御前酒のファンが組織する「御前酒クラブ」の第27回目の企画として私のパンフルートのパフォーマンスを披露させてもらった。50名ほどの参加者、家族参加の方もいらっしゃり、下は4歳から上はシルバー世代の方まで、まさに老若男女といった年齢構成のみなさんの前で30分間、ステージをつとめさせていただいた。演奏は「星に願いを」「コンドルは飛んでいく」「女歌メドレー:うれしいひな祭り、思いでのアルバム、宵待ち草、花嫁人形、かあさんの歌」「勝山の町をイメージして:村祭り、おさるのかごや、あんたがたどこさ、通りゃんせ」「瀬戸の花嫁(歌とパンフルート)」30分間で、ラストの曲以外は無伴奏のパンフルートのみの演奏だったが、みなさん実に集中して演奏を聴いてくださり、「かあさんの歌」の演奏のときには、聴きながら涙を流していらっしゃる人もいて・・・実はこの曲は奏者の私もいつも涙が出てしまうのである。笑いあり、涙あり・・・奏者の私も含めて「温かい気持になれた」ステージが出来た。とてもうれしい!!
夕方前からは、場所を酒蔵のそばに移し、おいしい料理と御前酒の酒宴。何人もの人が、私のパンフルートの音出しに挑戦してくれて・・・これまたすごくうれしい!!
「憂さ晴らしのお酒」「悲しい酒」「祝い酒」「付き合い酒」「一人酒」・・・・。お酒、特に日本酒の飲み方(シチュエーション)には色々あるが、今回は温かい料理と、温かい『備前の風』の音色と、温かい人達の心、昔の町並みと・・・それらを「日本酒がつないでいるんだな」というのをほんとに実感させられた。本来のお酒の姿をはじめて知ることができたといっても過言ではない。
屋外での酒宴だったが、そこで「朧月夜(季節はずれだが)」など、懐かしい曲を何曲か披露させてもらった。これがまた、『備前の風』の音色が酒宴の場でも合うんだな―!! ちびっ子たちのためには「散歩」「ちびまるこちゃん」を演奏、みんな大喜びで踊って歌い・・・、こっちも大喜びさ!!
酒宴の席にはなんと、真庭市長までいらっしゃり、勝山の町のクラフト作家のみなさんと『備前の風』の合作構想まで持ちあがり、何だか新たな動きが起こりそう。
「辻本店」の社長もステージをご覧になり、この上ない評価をいただき恐縮するばかりである。ここの娘さんは現在、なんと杜氏の修行中。(またかわいんだなー)次期社長の息子さん、この人がまた本当にイケメンなんだよなー。御前酒に興味を持たれた方は是非ホームページをチェックしてほしいものである。勝山の町に乾杯!御前酒のみなさんに乾杯!そして晩秋の平和な一日に乾杯!!
このHPが公開されて、約1週間。知人や掲示板に公開のお知らせをしたところ、続々と返信をいただきうれしい限りだ。でも、HPからのパンフルートの注文はまだ1件もない。公開して1週間じゃ当たり前か。それにこのHPも、もっとHPらしく見やすくて充実した内容にしなくちゃだめだよな。でも今週末は岡山の勝山町で演奏会があるからその練習もあるし、某楽器店からの注文の納期も迫っているし・・・。それに11月頭の「NAOSHIMA STANNDARD」に出店するパンフルートも作らなきゃならないし・・・。やることだけはいっぱいある。でも、もっともっと『備前の風』を全国にPRしていかないと、今の収入では全然・・・。
そこで数日前から計画している「パンフルートと歌おう。童謡・唱歌」コンサート計画を具体的に進めていくことにした。介護施設等で行っている私のステージを一般の方向けに実施するものである。でも施設ではカラオケテープを一部使っているが、一般向けステージではちゃんとしたピアノ伴奏をつけたいものだ。でも私には今レギュラーコンビを組んでくれるピアニストはまだいない。
私のステージは簡単に言えば「パンフルートの演奏と歌声喫茶を合体させたようなもの」で、見に来てくださった方を二時間目いっぱい楽しませる自信はある。でもなにぶん今のところ、一匹狼的活動なので積極的興業活動が出来ていないのが現状だ。でも、この壁をクリアしないと活動の幅は広がらないし、直接収入源につながってしまう・・・。
ここが正念場!!正直なところ疲労もたまっているが、がんばんなきゃ。
う〜ん。こんな感じで行くと、「風の音日記」は私の愚痴のページになっちゃうな〜。