現在1月20日の夜である。
 1月17日は三重県で、そして18日は兵庫県で演奏会を行ってきた。16日夜に岡山を車で出発、国道163号線を深夜に移動、津に入ってコンビニの駐車場で車中泊。エンジンも切り、何枚も防寒着を着て寝袋にもぐるも日の出のころに、あまりの寒さに目を覚ましてしまった。若いころはこんなの平気で、雪中キャンプなどひとりでもやっていたのであるが、今回は少々「加齢」を感じてしまった。「これは風邪ひくなー」まずい、しかし、昼過ぎの演奏のころには体調は戻っていた。楽しい演奏会(公演会?)ができた。三重県は津市で行われた、ある講習会の講師という名目でお呼ばれした。
 津市での演奏が終わるや今度は兵庫県は丹波市に移動である。そして今度は丹波市の道の駅「おばあちゃんの里」で車中泊である。今回のツアーは高速道路は一切使わず、「宿泊費用」も浮かせようと考えた。プロを名乗っていても、演奏以外の現実は非常に厳しいのである。しかしこの種類の厳しさは、自分の原点を感じることができるような気がして…苦痛ではないのである。長時間の運転で少々腰は痛かったが…
 18日は丹波市のある学校の音楽の授業で演奏をさせていただいた。これを授業と呼んで良いのか…というくらいめちゃめちゃ楽しい時間を生徒みんなと送ることができた。教室の後(うしろ)には先生方も10人ほどご覧になってて、非常に緊張してしまったのも事実であるが…  みんなと歌った「ビリーブ」「翼をください」「千の風・・」は一生忘れられないかもしれない。 そうそう、校長先生も素敵な人だった。素敵というのは美人とかいう意味ではない。ちなみに男の人である。気持ちが素敵なのである。
 今年のコンサート始めも、充実した意味深いものとなった。
 今週中に制作中のCDのミックスダウンしたものが聴けそうである。発売はどうやら2月になりそうである。4月20日には広島県大竹市で始まるフォルクローレ音楽祭に出演する方向が、今回のツアー中に決まった。三木山のフォルクローレ音楽祭にも今年も(5月25日)出演しようと思う。5月10〜11日は倉敷で行われる「フィールドオブくらしき」で手作りパンフルート教室(クラフトコーナー)を今年もさせていただくことになった。ぼちぼち予定が埋まってきたぞー!!
出演依頼は突然やってきた。
私は午前中、工房にいるときや車で移動中の際、よくラジオを聞いている。地元岡山のFMやAM、それからよくNHKラジオの全国放送を聞いている。NHK第1放送は11:30まで「今日も元気に わくわくラジオ」を放送している。その番組のお便りの今週のテーマが「私の事始め」であった。私の事始めは「CD発売に伴い、全国区を目指す」ことなので、そのことを昨日番組にメールしたのであった。
 すると、今朝NHKより電話がかかり、電話インタビューさせてくれないかとのことであった。昨日遅くまで起きていた私は、お恥ずかしい話、朝9時頃まで寝ていたのである。妻に叱られながら起きて、眠気顔で朝食を食べているところに電話がかかったのである。「30分後に電話してもよろしいですか?演奏もお願いできれば」とのこと、この機会を逃してはいけない。私は寝巻きのまんま、「わかりました」とすずしい声で返事して、大急ぎで着替え、パンフルートを持って車に飛びこんだ。どこか演奏が出来る場所に移動しなくては!!思いついた場所は、近所のスーパーの屋上にある駐車場であった。
 幸い駐車場には人気(ひとけ)がなかった。車を止めて、パンフルート演奏のウォーミングアップ。そうこうしているうちに、携帯電話が鳴った。番組からの電話で、アナウンサーの方である。パンフルーティストになったいきさつと、CD制作についてインタビューを受けた。5分ほどのインタビューの中で、生演奏もさせていただいた。しかし初めての経験である。自家用車の中から携帯電話を通してパンフルートの生演奏を全国のラジオリスナーに聴いていただいたのである。曲はCDにも録音している、「川の流れのように」のダイジェスト演奏をソロで1分30秒演奏した。アナウンサーのMさんには「1分ほど」と言われていたのであるが…
 出演後、自宅に戻り朝食を改めてとって、出かけたのであるが、車のラジオのスイッチを入れてみると、ちょうど番組のエンディングを迎えるときになっていた。そこでびっくり仰天な出来事があった。
 1時間30分前の私のパンフルートの演奏を聴いて、全国のリスナーの方からの感想メールがもう届いていたのである。しかも何通もである。「澄んだ音色に感動した」「演奏を聴いてたら涙が溢れて止まらなくなった」「優しい音色に、ぴりぴりしていた気持ちが本当に癒された」「これからも頑張って演奏続けていって!!」などなど、演奏者の私としては心からうれしいコメントばかりであった。コメントの紹介後、アナウンサーのMさんが「CDができたら、今度是非東京のスタジオに来ていただきたいですね。」ともおっしゃってくれていた。
 今年の正月、家族といった初詣でおみくじを引いた。私は「末吉」であった。少々複雑な思いでいたが、今日これまたNHKテレビで「末吉は頑張った末に、必ず吉が待っている」という意味であると「ことばおじさん」がおっしゃっているのを見た。私の『備前の風』全国進出の頑張りは今始まったばかりである。長い道のりになるだろうが、一歩一歩歩むように頑張っていれば、いつかはきっと全国のみなさんに、私のパンフルートの音色を届けることができる、と確信を持てた思いがした午前中の出来事であった。

12月上旬、CDのレコーディングが無事終了した。録音には「ピアノと競演」の作品と、「ソロ演奏」の作品をそれぞれ1日ずつ費やした。今回録音した曲は童謡・唱歌と国民的流行歌などが中心となっている。「病院の待合室で流しても違和感のない」優しく、癒される作品が録音できたと思う。

収録曲(順不同)

ふるさと、朧月夜、川の流れのように(ピアノ競演)、夏の思い出、赤とんぼ、見上げてごらん夜の星を(ピアノ競演)、夕焼け小焼け、七つの子、遠き山に日は落ちて、ジュピター、千の風になって(ピアノ競演)、アメイジンググレース

CD.jpg

それにしても録音時の緊張感は一種異様なものがあった。一度演奏を失敗すると、何度も同じところで間違ってしまうのである。テレビの「NG大賞」で俳優さんが同じセリフを何回も間違えるのと同じようなことが起きたのである。演奏家としての力を、もっともっと身に付けなくてはならないなと痛感させられた。

とはいえ、念願のCD制作である。このCDをきっかけに全国の人達に『備前の風』の音色を聴いてもらえるよう、来年は頑張るつもりである。CD録音時の写真を近日公開予定。

縁が縁を呼んで、10月31日、県北の大きな病院でマタニティコンサートをさせていただいた。最前列に入院中の妊婦の方と、生まれたばかりの赤ちゃんを抱かれたお母さんたちが座られている。後列にはこの病院でお子さんを出産されたOG(?)の方々とたくさんのちびっこたち、そして中高年の女性の方も多くいらした。大人の男性は院長先生と理事長先生くらいで、初めて体験するお客様の構成内容であった。
病棟の廊下に隣接した、普段は談話スペースに使われているであろう場所に椅子を並べたコンサート会場。最前列の人に手が届くくらいの距離感での演奏となり、いつものコンサートとはかなり様子の違った状況ではあった。でもみなさん、パンフルートのソロ演奏だけなのに音楽をとても楽しんでくださっていた。なによりも、たくさんの方が笛に合わせて、歌うことも楽しんでくださったのがうれしかった。即席ではあるが、すばらしい女性合唱団の誕生であった。予定の1時間もあっという間に過ぎてしまい…。アンコールに「アメージング・グレース」を演奏すると、ちびっこが「あっ、知っとる!!」と小声で言ってくれたのが、またうれしかった。
私は男なので、実感はないが… 出産前の不安な気持ち「マタニティ・ブルー」がパンフルートの音色と私の漫談(?)で少しでも和らぐのであれば…新境地ではあるが、この方面での活動も展開して行こうかなとも思ったのであった。
 そして、この日は偶然にも「ハロウィン」である。帰りの私の車の中には、大きな袋いっぱいのお菓子が積まれていたのであった。
 夜は工房でパンフルートのレッスンが入っていた。受講生は女性2人。お一人がお菓子を、もうお一人が蒜山の野菜(大きな白菜と紫色のカブ)をお土産に持って来てくださった。重なる時は重なるものである。
 こういったお土産も我が家には貴重な食料なのである。みなさんに感謝!!
1ヶ月以上日記の記述をしていなかった。このHPを立ち上げて、ちょうど1年くらいになる。多くの方が見てくださるようになり、最近では業界関係者(何の業界?)の方もチェックされているようで… HP経由でコンサートやイベント、テレビやラジオ出演の依頼を受けることも多くなってきた。それならばなおのこと(?)このHPの内容をさらに充実させていかなくてはな〜。
CD制作の準備も確実に進んでいる。先日、ピアノの共演者となる女性と、はじめて本格的にCDのリハーサルを行った。音楽的知識(特に楽譜に関すること)に乏しい、私の抽象的なイメージ表現に対して、的確にピアノで表現して下さることに、なんだか感激してしまった。女性ならではの柔らかいピアノの音色が作り出す空間の中を私のパンフルートの音色がまるで縦横無尽に泳ぎ戯れるように、メロディを奏でていく…。リハを録音したものを聴くたびに、CDの出来あがりが楽しみでしょうがなくなってくるのである。(少々変な文章になってしまったかな。)
この1ヶ月余りの間に、また多くの出来事を体験してきた。
■『備前の風』楽器工房、注文受付のしばらくの休止を宣言。
■ 津軽三味線との音合わせを開始
■ 来年11月にニュージーランド演奏ツアーを行う話が持ち上がってきた。
■ 初CD年内制作、来年早々に発売開始が決定。
■ RSKラジオ・アナウンス祭りに出演
■ 岡山市の京橋朝市(年に1度の大祭)で演奏、早朝演奏の記録(午前6:30)樹立。
■ 中四国医師会総会の親睦会で演奏(ホテルグランビア岡山)。約300名のお医者さんの前で熱演。
■ その翌日は四国・高松(田吾作村)でコンサート。今年、10回近く四国に渡っている。
■ 倉敷のロータリークラブの例会で演奏(倉敷国際ホテル)。最近高級ホテルでの演奏が続いている。
今月末には、県北の大きな産婦人科・婦人科病院で、『備前の風』初の「マタニティ・コンサート」的なコンサートを行う予定もある。わくわく・どきどきである。
またまた久しぶりの日記になってしまった。この間、多くの出来事が起きた。CD制作の決定。津軽三味線の大先生と来春にジョイントコンサート。パンフルートの世界的トッププレーヤーの来日コンサート。「とまこ」さんと「河本ぼあら」さんのサイン会&トークショーで演奏などなど… またまたたくさんの出会いと感動を得ることが出来た。①制作するCDはジャンルとしては環境音楽になるのではないだろうか。川のせせらぎや鳥のさえずりといった自然の音をバックに私のパンフルートの音色が響いているという構成になるだろう。喩えるならば、病院の待合室に流れていても違和感のない「癒し系」のCDとなるだろう。年内完成&来年早々に発売を目指している。②ルーマニアのパンフルーティスト、コーネル・パナ氏の初来日コンサート。昨日は神戸市の有野台の教会で行われ、そのプレーのすごさに圧倒させられてしまった。「熊蜂の飛行」などの超絶技巧が必要な演奏も… 圧巻… まさに「神業」であった。パナ氏は5歳からパンフルートをはじめ、今年53歳。私は41歳からパンフルートをはじめ、今年43歳… パンフルート歴48年とパンフルート歴2年…  うーーーん   バイオリンがクリスチャン・チュカ氏、ピアノがジノ・モンティル氏。バッハやチャイコフスキーの曲やアイルランド民謡など、聴衆をくぎ付けにする、その世界レベルのステージングは本当に勉強になった。歓迎演奏として日本を代表するパンフルーティストの大束晋氏の演奏を生で初めて見ることが出来たことも、今回の大きな収穫でもあった。
 今日、大きな仕事が終わった。倉敷市民会館で3日間連続、合計6ステージ演奏させていただいた。JAの関係のイベントでお客様は、岡山の方ばかり。メインステージは演歌の「石原詢子」さんで、レビューショーありコントあり…そして私のパンフルートとメインステージ前を務めさせていただいたのである。
 高校のころTOTOのコンサートを倉敷市民会館で見て以来、ここのステージは私にとって憧れの場所であった。そのステージをワンマンではないにしろ、踏むことが出来たこと。そして、3日連続の午前・午後で合計6ステージを行うなんて初めての経験であった。私以外の出演者はプロ中のプロの方ばかり。本当に今回は勉強させていただいたことが山ほどあり、今年の10大ニュースに入る経験となった。2,000人規模の本格的ホールでの演奏も初めてで、ミュージシャンとしての良い経験にもなった。
 毎回、満員に近いお客様を前に、こちらはステージの上にたったひとりである。伴奏もなくパンフルートのみのパフォーマンスではあったが、みなさん大変喜んでくださった。今回は歌も披露させていただいたのだが…パンフルートよりも歌の方が喜んでいただけた観がある。パンフルートももちろんのこと、歌も今回の経験を通して進化したような実感がある。
 そして石原詢子さんのショーも勉強方々、しっかり拝見させていただいたのであるが…若いのに歌手生活が今秋で20年ということである。詩吟で鍛えた歌の実力は、まさに「中堅女性演歌歌手のトップランナー」である!!そしてさらに、MCやお客様とのやり取りなど、会場全体を引きつけてひとつにするところなど、「恐れ入りました!!」であり「勉強させていただきました!!」である。
 またひとつ階段を上ったような心持である。でも階段を上れば上るほど、自分のパフォーマンスにさらに磨きをかけていかなくてはと感じるのであった。パフォーマンスのみならず自分自身も磨かなくては、そのことを特に強く感じた。
8月10日は岡山市内の公民館で、高齢者大学の参加者50名ほどの前で、童謡・唱歌にナツメロをソロ演奏。翌11日は同市内の別の公民館で、「小学生から作れる1オクターブのパンフルート」手作り教室を実施。10名以上の参加があり、大人のみの参加者の方も数名いた。完成後、全員で「カエルの合唱」の演奏に挑戦。少々苦しそうな「カエルの合唱」になったが、無事成功したように思う。
13日は東かがわ市の引田町にある「讃州井筒屋敷」の酒蔵を改造したホールで演奏させてもらった。昔ながらの雰囲気をそのまま残した「居心地の良い場所」であった。四国観光をされる方にはお勧めのスポットである。
 16日はテレビ出演、17日はラジオ出演、そして18日は久々地元岡山での、一般の方がご覧いただけるコンサートを「八角園舎」という、以前幼稚園として使用されていた建物で、今春に国の重要建物の指定を受けた木造建築のホールで実施した。
 建物のエアコンがほとんど効果がないくらいの猛暑の昼2時からのコンサートとなった。お客様も出演者も汗だくになりながら、一緒に作り上げたコンサートとなった。多分あの暑さの中でのコンサートは一生忘れないであろう。お客様は90名以上お越しいただき、世代・性別もまさに「老若男女」であった。毎度のことではあるが、童謡・唱歌、洋楽、フォルクローレ、クラシック、アニメソング、讃美歌… まさに「混ぜご飯」のような、というよりも「パンフルート尽くし」のコース料理のような選曲となった。
 今回初めて、一般の方対象のコンサートでピアノの伴奏をつけていただいた。幼稚園だった木造のホールで「シャボン玉」「うみ」「涙そうそう」「さんぽ」をピアノ伴奏で歌&演奏したのである。たくさんのちびっこが一緒に歌ってくれて、何だかNHKの歌のお兄さんになった気分であった。1時間の予定が1時間半のコンサートになってしまったが、みなさん楽しんでくださったようである。
 19日は倉敷で施設の演奏会に出演、その足で神戸まで車で向かった。私の演奏活動に関心を持ってくださった神戸の喫茶店のオーナーに会うためである。到着は夜8時を回ってしまったが、ついてびっくりである。神戸は北野の「異人館エリア」のど真ん中の場所ではないか。初対面ではあったが、私の思いを汲んでくださり、今後私の関西進出の大きな力となってくださるように感じられた。オーナーの別の店では神戸・関西で活躍する多くのプロミュージシャンが来られているようで、新しい出会いに期待が膨らむところである。
いろいろな予定が急に決まってきた。8月8日のFM出演、16日のケーブルテレビ出演、9日の新聞掲載、13日の香川県でのコンサート。10日は岡山市内の公民館で演奏、11日は別の公民館で「パンフルート手作り体験教室」の開催、18日は国指定の重要建物になった八角園舎でのコンサート、19日は倉敷の介護施設でボランティア演奏、25日は倉敷の水島で「パンフルート教室」の指導、そして月末は3日間連続で倉敷市民会館のステージ出演がある。5日には「カヌー教室」のインストラクターも勤める。一般の方に参加・ご覧いただけるものは『備前の風』HPのトップページに掲載している。
 このスケジュールの空いた時間で、工房で注文の楽器をてんてこ舞いで、しかし丁寧に作っているのである。なかなかバックオーダーの数を減らすことができない。コンサートの打合せやリハーサルも時間が必要だし… ひとりの限界をいつもながら、感じている。全国に『備前の風』の音色を知ってもらうには、やはりどこかのプロダクションに所属した方が良いのだろうかと、最近ふと考えるようになった。
別に昏睡状態にあったわけではない。パソコンに向かうころには、疲れきっていた今日この頃だったのである。でもこの日記を書かなかった間、多くの出来事が起きたのである。四国でのアンコールコンサート、そのコンサートに来て下さった方が勤める幼稚園(丸亀市)で今週の金曜日、園児200数十名の前でコンサートをさせてもらえることになっている。楽しみである。そして「山崎陽子の世界」のお手伝い。京都のリーガロイヤルホテルで行われた「竹文化振興協会」での演奏。そして『備前の風』製作に協力を名乗り出てくださった専門業者との出会い。大学時代同じバンドを組んでいた仲間との20年ぶりの再開(PC上)。そしてMixiデビュー。そしてコンサートDVD完成などなど… 本当に多くの出来事があった。そして今日は「コトミツキ」が「ハクホウ」に勝って、全勝街道まっしぐらなのである。娘の名前に似ていることなどもあって、私はこの力士がいつも気になっている。でも、本当に気になるのは「新潟の地震」である。昨日岡山の赤十字からも救援隊が出動している。赤十字岡山支部のみなさんとは浅からぬ縁ができたので、さらに現地の状況が気がかりでしょうがない。8月に行うコンサートで義援金の呼びかけをしてみるつもりである。何はともあれ、これから少しずつ日記を再開していくつもりである。そして、秋にはパンフルート『備前の風』の商品ラインナップの大幅改定そして大幅値上げを敢行するつもりである。詳しくは後日発表することにしよう。
 今年で2度目の出演&出店である。雨が降ったり止んだりと、天候にはあまり恵まれなかったが、こんな日に来場くださったお客様が、熱心なファンと言えるのかもしれない。今年は、1オクターブの「パンフルート手作りキット」をメイン商品にしてみた。デモ演奏とともに販売したおかげか、10個近く売れたのであった。メインのパンフルートは販売用が用意できず、試作品ばかりを展示しておいた。その試作品で良いから売って欲しいという、女性客も登場するなど、今年もお店はにぎやかであった。
 演奏は午後6時20分から「ステージバックがガラス張りで森の中で演奏しているような感じにさせる室内大ホール」で、後から3番目という順番であった。会場には子供はほとんどおらず、中高年ばかり?そしてちょうど夕焼が会場内に光を届かせていたので急遽、演奏曲を変更。「ジュピター」を「夕焼小焼」に、「ルパン3世のテーマ」を「かあさんの歌」に、そして最後に「ふるさと」を演奏。
 毎度の事であるが、「フォルクローレ音楽祭」には似つかわしくない曲ばかりの演奏になったかもしれないが… 南米料理のコースをたくさん食べつづけたところに、味噌汁が出てきたようなもので、「日本に住む人ならうれしい」意外性も良かったのか、どの曲も場内大合唱になり、特に「ふるさと」の合唱は、正直心打つものがあった。ステージ終了後、多くの方が私のところまでお越しになって、「感動しました」と感謝の言葉をくださったのである。うれしい限りである。この音楽祭をきっかけに、関西方面でも演奏の機会が増えていくことを望んでいる。
07.三木山フォルクローレ音楽祭

5月26日午前「吉備の森づくりスプリングフェスティバル2007」という行事に参加した。竹の異常繁殖で崩壊しかけた森林の生態系を復活させるという、地域の人達による森林再生プロジェクトである。子供たちによるイモの苗植えや植樹などを行った後に、森の中でパンフルートの演奏を聞いてもらった。アニメの曲や童謡の演奏に多くの子供たちが歌ってくれたことがうれしかった。そして驚く事に、保護者の方たちに向けて演奏した「千の風になって」に合わせて、幼稚園から小学生の子供たち約50名が「わたしの〜お墓の前で〜♪」と歌いだすではないか。この歌の影響力のすごさに改めて驚いた。

 午後には、自宅近くのデイサービスの「お祭り?」で演奏。ここでは中高年の「千の風」の大合唱を聞く事が出来た。

 それから、『備前の風』を買ってくださったお客様からDVDが欲しいという連絡も入ったりして来ている。さてさて、新たな展開となるか。

吉備の中山 演奏
吉備の中山集合
先日、4月にコンサートを行った「ごんちゃんのお店」のオーナーが来工房。コンサートの様子をおさめたDVDが出来あがったとのことで、持って来て下さったのである。自宅に帰ってから、そのDVDを見た。MCは大半カットされて、演奏を中心に記録されたものとなっていた。会場は純和風の畳敷きの座敷だったので、録音された音は、音楽ホールでの演奏のような響きはなく、非常に生々しい音となっている。
 ふと思った。私のパンフルートを買ってくださった方たちにとっては、このDVDは大変参考になる「教材?」になるのではないか。また、『備前の風』の音色を知りたい人や、私のパフォーマンスを観たい人達にとっても、大変参考になるのではないか。伴奏楽器がないために、1曲1曲の長さは短いが、バライティに富んだ選曲になっており、さらに「私の歌」までがおまけで入っている、約1時間のDVDである。まさに等身大の私がこのDVDの中に見る事が出来る。…少々恥ずかしくもあるが。
 とりあえず数量限定で実験的に販売してみようと思うが… 売れるだろうか?それから、フィールド・オブ・クラフトのワークショップで販売した、「1オクターブのパンフルートの竹セット」も販売してみようと思う。6月3日に出店&出演する「三木山フォルクローレ音楽祭」で実験的に「竹セット」を販売してみようと思う。
 明日は、午前中は森の中で演奏を行い、午後はデイサービスで演奏会。ぼちぼち…忙しいですわ。

5月19・20日(土・日)イオン倉敷で開催された上記フェスティバルに出演。午前と午後、合計4回のステージを勤めた。このフェスティバルで、音楽の演奏をとり入れるのは、岡山では今回が初とのこと。私とカントリ&ウェスタンのバンドが出演した。各回20分のステージでMCや司会とのやり取りもあり… パンフルート1本でどれだけの人を引きつけられるのか… こんな時、伴奏者がいないのが少々つらいけど… とにもかくにも、今私に出来る最大限ののことを20分の中に注ぎ込んだ。赤十字の方には喜んでいただけたみたいなので、一応役目は果せたかなと思う。なにより、今回は赤十字の関係者の人達やその他各団体の方々、そしてイオンに買い物に来られていた、数え切れないほどの人に『備前の風』の音色を聴いてもらえたのが、とてもうれしい。知り合いもいっぱいできたし… 1年前のコンサートでジャワ島の地震の義援金を募り、それを赤十字にお渡ししてからのお付き合いである。これからもこういった活動は、スケジュールの許す限り、積極的に参加していきたい。…以前はこんなことする人間じゃなかったんですがねー。もしかしたら、藤原紀香さんのそばでパンフルートを演奏する機会が出来たりして…。

赤十字フェスタ2007
集合写真 赤十字フェスタ2007
12日・13日と倉敷で開催された上記イベントにワークショップ「1オクターブのパンフルート手作り体験」(1,500円)コーナーを出した。他にも多くの楽しいワークショップがコーナーを出していたし、パンフルートの認知度もまだまだだし、材料の下準備などのため1,500円という値段だし…。2日間で17セットも挑戦してくれる人が来れば良いや、という思いで出店。ところがである!
 1日目の午前中で14セットが出てしまった。残りたったの3セット。実は初日の朝まで、夜を徹して下準備をしたのであるが…そこで午後はスタッフの方にワークショップをお任せし、私は急遽工房に車で戻り、2日目分の下準備に入ったのであった。
 目の下にクマを作って、2日目会場に材料を持ち込む。そして、私は1日中竹の下準備をテントの横でやっていたのであった。それでも下準備が間に合わず、多くの方々に(1日目も2日目も)品切れのため、ご迷惑をかけてしまったのであった。この場を借りてお詫びいたします。
 それにしても、このワークショップは親子のふれあいには最適だなと、改めて実感させられた。それに自分で作った楽器で曲が吹けた時の、子供達のうれしそうな顔がいっぱい見れて、眠気も吹っ飛んだのである。初めて吹くパンフルートなのに… 子供の適応能力、恐るべし!
 これだけ多くの方が挑戦してくださったのも、私が広い会場内のあちこちでストリートパフォーマンスさせてもらったからというのが大きかったとも思う。なぜか私のパンフルートの演奏は、2歳前後の赤ちゃんに好評だったのであった。ある男の赤ちゃんの前で、ひざまずきビートルズの「イエスタデイ」をしっとりと演奏してみた。すると棒立ちの彼は、目の前の地面をじっと見詰め、切ない顔をしながら演奏を聞入っているではないか。「おー、君にもこの歌の気持ちがわかるのかー」と40歳以上の年の差を越えて、私と彼は男同士の堅い握手を交わしたのであった。
 来年も出させていただけるのであれば、是非ワークショップをさせてもらいたいと強く感じた。そして場内パフォーマンスも… 最近カホン作家の方と知り合いになったので、打楽器が入ったらもっと楽しい雰囲気が演出できるなとも思った。
 いやー今回は、実に楽しくも勉強になるイベントに巡り合えたと心から感じるのであった。
ゴールデンウィーク明けは、いきなり忙しい。6日の夜岡山を出発、途中仮眠をとって大分には7日の昼過ぎ到着。今回2回目の訪問となる竹材工場で3時間近くかけて、乾燥した女竹の選別&積み込み。120本の女竹が車のキャリアに固定された。社長さんとお話をして、夕方には帰路に着く。8日深夜4時、広島で仮眠、この頃は目覚し時計をセットしなくても、車中が日差しで熱くなり自動的に8時過ぎには目が覚める。そしてその日の昼に帰宅。往復ちょうど1000kmの旅だった。昼過ぎから、その竹を今週末の倉敷でのイベント用に下準備にとりかかる。チオビタの効果はまだ効いていた。そして明日からは関西出張。某学校でパンフルートの製作と演奏を長期間授業に組み込もうというプロジェクトのため、関西入りする。生徒たちの前ではじめて、パンフルートの演奏を披露することになる。思春期の子供たちの心に、パンフルートはどう響くのだろうか…。
 そして京都に向かう予定だ、「竹文化振興協会」という団体に会員登録する際、お話させていただいた農学博士の方に、ご挨拶とパンフルートの説明、そして『備前の風』の協同開発&協同製作をしてくれる業者の方を探している旨を詳しく伝えるつもりである。
 そして、岡山に戻ったら週末のイベントの「手作りパンフルート体験」用の竹の下準備、等など…。ナルトじゃないけど、影分身の術が使いたい…………。

すっかりご無沙汰の日記である。実はこれまでにいろんな出来事があったのであるが、自宅に帰ってパソコンの前に座ると、睡魔に負けて日記を書き込めなかったのである。少しずつでも記録を残さなくては… 4月28日は備前市の「ごんちゃんのお店」での中国茶といろんなデザートをいただきながらの超アットホームコンサートであった。古民家の座敷ニ間を続き部屋にして、畳に座布団という「何だか親戚の家でコンサートをしている」ような感覚になった。お客様の中に「倉敷で出会ったライア奏者の」Fさんもお友達とお越しになられていて、私のステージ終了後、急遽ライアの演奏をみなさんに求められ、演奏を披露していただいた。生音の大きさの差があるが、いつかライアと競演してみたいなという思いがさらに強くなったのであった。

 そして翌日は、朝にフェリーで高松に渡り、坂出インター近くに新しくできた、屋根も壁面もガラスで出来たユニークな「イベントスペースのこけら落とし」コンサートを昼・夜と行った。私にパンフルート型の木製ペンダントを作ってくださった、椅子作家のO氏もご家族と親戚のファミリーも来てくださって、楽しんでいただいた。

すっかりご無沙汰の日記である。実はこれまでにいろんな出来事があったのであるが、自宅に帰ってパソコンの前に座ると、睡魔に負けて日記を書き込めなかったのである。少しずつでも記録を残さなくては… 4月28日は備前市の「ごんちゃんのお店」での中国茶といろんなデザートをいただきながらの超アットホームコンサートであった。古民家の座敷ニ間を続き部屋にして、畳に座布団という「何だか親戚の家でコンサートをしている」ような感覚になった。お客様の中に「倉敷で出会ったライア奏者の」Fさんもお友達とお越しになられていて、私のステージ終了後、急遽ライアの演奏をみなさんに求められ、演奏を披露していただいた。生音の大きさの差があるが、いつかライアと競演してみたいなという思いがさらに強くなったのであった。

 そして翌日は、朝にフェリーで高松に渡り、坂出インター近くに新しくできた、屋根も壁面もガラスで出来たユニークな「イベントスペースのこけら落とし」コンサートを昼・夜と行った。私にパンフルート型の木製ペンダントを作ってくださった、椅子作家のO氏もご家族と親戚のファミリーも来てくださって、楽しんでいただいた。

ペンダント
ペンダントアップ
 総社市を流れる「岡山三大河川」のひとつ、高梁川(たかはしがわ)河川敷、「そうじゃ水辺の楽校にて、キャンドルナイトコンサートを実施した。前半は詩人の方の語りと地元劇団の方の語りと歌で総社に残る鬼(温羅=「うら」という)伝説をモチーフにした、朗読劇を披露。後半が『備前の風』の演奏という構成であった。河川敷に置かれた、無数のキャンドルの灯り、その灯りに囲まれる様にステージは組まれており、幻想的な雰囲気の中で、お客様には劇と音楽を楽しんでいただいた。
 この日のステージから身につけるようにした木製アクセサリー「パンフルート」。実は直島で知り合った高松市の家具職人の方に、特注で作っていただいたのである。生れて初めて、アクセサリーを身につけての演奏になった。大河を背に、夕闇の中、ロウソクと松明の灯りのもと、木を身につけ、竹を吹く… 何だか仙人になった気分である。アクセサリーは近日HPで公開しようと思う。
 ステージ終了後、聞いた話によると、客席に総社市の市長さんも来られていたとのこと。パンフルートの音色を大変喜んでくださったとのことである。また、HPの告知をご覧になって、会場にお越しくださった方もあり、嬉しい限りである。川のそばでの演奏を経験したので、今度は標高の高い山の上や、深い森の中や、洞窟でのコンサートに挑戦してみたいとも思う。深海は無理か…
倉敷の美観地区という最高のロケーションの中、古民家を見事に再生利用した三宅商店で夜のコンサートを行った。今回ほど、演奏前に緊張したのははじめてである。体温調節がうまく出来ていないのか…演奏前にして汗びっしょりになってしまっていた。緊張のせいだけではない。そこで上半身Tシャツ姿になろうとしたら、なんとそのむねには「WE  LOVE  NAOSHIMA」のかわいらしいロゴが入っていたのであった。倉敷で直島の宣伝か?相変わらず、何かが抜けているぜい!
 しかし演奏を始めてしまえば、いつもの「パンフルート大好き」の自分がそこにいたのであった。しかし、薬のせいであろうか…少々ぼーっとしていて… コンサートのMCで自分が何をしゃべったのか、ほとんど覚えていないのである。こんなことも初めてである。
気がつけば午後9時になっていた。コンサート開始が午後7時からだったので、ざっと2時間たっていたのである。もし時計に気がついていなければ、あと1時間は演奏しているであろう。今回観に来て下さったお客様の温かさが、ステージでの心地よさをもたらして、私に時間を忘れさせたのであろう。
 パフォーマーサイドからの反省点がいくつもあるコンサートとなったが、多くの方に喜んでいただけたようである。能登半島地震に関連した話しから、赤十字から借りてきた募金箱に多くの方が善意のお金を入れてくださった。ありがたいかぎりである。そして、『備前の風』も4本も注文が入ったのである。
 FM岡山で私を応援してくださる森田恵子さんやIさん、Mr.DJの牛島さん…『備前の風』を吹き始めてから、知り合い応援くださっている多くの方が会場にいらしていることがわかり、とても嬉しかった。みなさんとゆっくりお話もしたかったのであるが、なかなか時間もなく…お越しくださったみなさま本当にありがとうございました。
先週の土曜日、奈良まで行ってきた。私が十三年前まで働いていた、ラボ教育センターでお世話になった先生(テューター)の25周年の発表会をお祝い方々、観に行かせてもらったのである。ラボとは幼児から大学生年代までの縦長の年齢層の子供たちが遊びや舞台表現などを通して、楽しみながら英語を身につけていくという画期的な方法をとっている、全国規模の英語教育組織である。今の私のステージング、特にMCのベースになる部分は、この時の事務局員としての経験が活かされているといっても過言でないのである。十三年前にタイムスリップした気持ちで、岡山に帰ってきたのである。行ってよかった。 
 ところが、十三年前と明らかに違うのが私の体力であった。ここのところのオーバーワークも原因だろうが、26日からダウンしてしまったのである。結構本格的に寝こんでしまった。インフルエンザだったら31日のコンサートができないかもしれない…。病院で診察してもらったところ、インフルエンザではないとのことで、一安心。気管支炎とのこと。すると、そこになりを潜めていた「花粉症」の襲来が… 泣きっ面に蜂とはこのことである。つまり風邪の症状と花粉症の症状のダブルパンチな訳である。「ほんとうにしんどかった。」昨日も何とか練習しようとパンフルートを吹いてはみたものの、2〜3小節吹いただけで、くらくらするのである。これはかなり困った問題だ。
 ただなんとか今日は工房まで車で行けて、半日練習してみたが、何とか演奏は出来るまでに復活したので、ほっと胸をなでおろしたのであった。しかし、予想ガイにミストーンが多かったのである。何とか明日の日中に、完全なものに仕上げて、夜のコンサートに出演しなくてはならないぞ。父の母校関西高校の近年の「魔の終盤」に負けない、今回の「集中力」を見習って、おじさんも明日、「決戦の日」を頑張るのである。
 この1週間、つらいことばかりかというと、そうでもなかった。詳しくはまだ発表できないが、私の憧れの舞台「倉敷市民会館のステージ」にひとりで立てることが今日決定したのであった。学生のころ、TOTOや山下達郎さんの演奏を観た、あのステージ、社会人になってからは、佐渡島以外の地で「鼓童(こどう)」を観た思い出のステージである。そこに、たったひとりであるが、演奏させてもらえるのである。嬉しさのあまり、病気も吹き飛んでしまうぜい!!
 明日のステージでは「日本赤十字社」から募金箱を借りて、能登半島地震に関わる募金を募ろうとも思っている。それから東日本を中心に活躍中の
「パン・デ・デュー」
の応援PRもしようと考えている。それにパンフルートの作り方などもMCで説明してみようとも思っている。私のステージはパンフルートの演奏以外のプラスアルファーがいろいろあっていつも忙しいのである。でも明日も楽しい一時が会場のみなさんと過ごせると思うと、遠足前の子供のようにわくわくして眠れなくなるのである。
 そうそう、工房の同居人「パンフルートを吹く天使」も明日、ステージデビューさせるつもりでもある。ただ、彼とはデュエットは出来ないが…。